NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名ハマカンザシ(浜簪)
園芸(流通)名
別名マツバカンザシ(松葉簪)
科イソマツ
属(和名属)アルメリア(ハマカンザシ)
学名Armeria spp.
ラテン語読みアルメリア(属の総称)
英名Sea pink , Thrift
原産・分布地ヨーロッパ、北アフリカ、西アジアに分布
園芸上分類常緑多年草


 アルメリア属は、北半球を中心に約50種あり、ヨーロッパ、北アフリカ、西アジアに多く分布するが、 北アメリカ太平洋岸と南アメリカのチリにも見られる。 常緑の多年草であるが、毎年株分けなどで更新しないと枯れることが多い。
 根ぎわから細く長い葉を出しロゼットをつくる。葉は線形で幅は1~8㎜くらいで種々あり、長さも1~10㎝くらいまである。
 花茎は春から夏にロゼットの中心から数個出て、高さ1㎝くらいから50㎝におよぶものまである。
 花は茎頂に集まり、花色は主としてピンクであるが、改良種では淡紅色のものや白色のものも見られるようになった。
 花茎の基部はピンク系のものは紫紅色を帯びているが、白花の茎には赤みはなく淡緑色である。
 頭状の花序は、実際は小花序が多く集まったもので、小花序は1~3花からなり乾膜質の苞が3個ある。

 一番外側にある小花序の苞があたかも総苞のように見え、全体が頭状を呈する。
 この外側の苞のうちいくつかが直下の花茎を包むように発達し鞘状となっている。
 宿存萼は筒状で先は5裂するが、下部は有毛で5稜をもち、上部は鱗片質となる。
 花冠は深く5裂し、雄しべは5個、雌しべは1個で花柱5個は基部が合着する。花柱の下部は有毛である。
 子房は上位で5室で各室に1個の胚珠を含む。

 本属は、一般的に自家受粉がしにくいので、交雑種としては A. × caesalpina([交雑種]A.カエスピトサ) が知られているくらいである。
 春の花壇用として、最も有用な園芸植物の一つであるが、おもに栽培されているのは A. maritima(A.マリティマ)のみである。
[ 引用 : 園芸植物大事典 (塚本洋太郎総監修:小学館発行) ]

 三枚目(左上)は、花茎が長いことと花弁のピンク色の鮮やかさから A. maritima(A.マリティマ)か、その園芸品種と思われる。

1枚目画像撮影日:2005.04.29
2枚目画像撮影日:2004.04.29
3枚目画像撮影日(場所):2006.05.14(名古屋港ワイルドフラワーガーデン・ブルーボネット[愛知県名古屋市])

2015.02.05 First making day [1a/11a/107000]
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