NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名オモト(万年青)
園芸(流通)名
別名
科ユ リ ➡ キジカクシに変更(APGⅢ)
属(和名属)ローデア(オモト)
学名Rohdea japonica
ラテン語読みローデア・ヤポニカ
英名Lily-of-China , Sacred lily-of-China
原産・分布地宮城県以南~中国に分布
園芸上分類常緑多年草

 オモトは、宮城県金華山を北限とする本州各地、四国、 九州の樹幹の陰地に自生しており、中国にも分布している。
 初夏、新葉の成長に先がけ長さ7~10㎝の太い花茎を出し、 穂状花序に15~30個の花をつける。
 花色は淡黄色で径約5㎜、開花後緑色の液果を結び、 初冬に赤色または朱色に熟す。
 画像は12月に撮影したものであり、実は赤くなっている。
 本種は園芸鉢物、庭、生け花、薬用材料として用いられている。

 オモトがとくに趣味の園芸植物として広く一般に 栽培されるようになったのは寛政年間(1789~1801)になってからで、 現在最古の植物銘鑑に79のオモトの園芸品種名がみられる。
 そして、文化年間(1804~1818)には大阪で萬年青会が開かれるまでになった。
 このように趣味の園芸として確立したオモトは、 つづく天保年間(1830~1844)になって華やかな黄金期を迎えた。
 「三百両」「四百両」と記された高価なオモトが現れたのもこの時代である。
 激動の幕末にもオモトの愛好の熱はいっこうに衰えず、 今も愛好者に人気のある園芸品種は安政年間(1854~1860)以降の この時代に産出した。
 時代が大きく変わって、明治となってからのオモト栽培熱は、 初め京都を中心として高まり、とくに1881年(明治16)にたいへんな
人気になり、それが1883年には東京に移って大流行し、 たくさんの園芸品種が生まれた。
 その後、1927年(昭和2)に名古屋を中心に広がったオモトブームは未曾有のもので、 1931年(昭和6)に現在の日本万年青連合会 が設立されるもととなり、幾多の新しい園芸品種を得る結果となった。
 戦後しばらく沈滞していたが、1951年(昭和26)に始まった 溝渕寿吉コレクションの刺激を受けて新しい時代を迎え、 新しい園芸品種とともにおよそ400種類のオモトがいまや 全国の愛好家数万人によって栽培され、秋から冬にかけて錦鉢に 植え込んだオモトの展覧会が毎年催されるなど、 まさに伝統園芸植物の王者にふさわしい存在である。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]

【追記】
 オモト属は、APGⅡ でリユリ科から分離し、新設のスズラン科となったが、 APGⅢ でキジカクシ(クサスギカズラ)科に統合され、 キジカクシ(クサスギカズラ)科(キジカクシ(クサスギカズラ)目)のスズラン亜科に変更になった。

画像撮影日:2003.12.30

2015.02.06 First making day [1a/15o/127700]
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