NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名カミツレ
園芸(流通)名
別名
科キ ク
属(和名属)マトリカリア(シカギク)
学名Matricaria recutita
ラテン語読みマトリカリア・レクティタ
英名Sweet false chamomile
原産・分布地ヨーロッパ~西アジアに分布
園芸上分類一年草

 カミツレは草丈60㎝内外の一年草である。 地域により秋播きと春播きが行われている。
 耐寒性もあるので、極寒地を除いては秋播き (10~11月)のほうが生育がよい。

 条件がよいと1株から10本以上の分茎がみられる。
 開花時期は5~7月である。頭花は初め扁平であるが、 開花が進むにつれて花床が盛り上がり、最頂部の筒状花の開花時
には、ほぼ円錐状となって舌状花が下に垂れ下がる。
 1個の頭花に白色の舌状花を10~20個つける。 筒状花は黄色で5裂し、基部に精油を含有する小さな油腺が多数見られる。
 頭花の乾燥したものを民間薬として用いる。 頭花は生のままでも乾燥したものでも、 リンゴの果実に似た特異な香気がある。
 頭花には青い色の精油アズレンその他のテルペン類、 および各種配糖体(下記参照)を含んでおり、ヨーロッパではもっとも
ポピュラーな薬用植物のひとつである。民間薬として、消炎、 発汗、駆風に煎薬として、あるいは浴湯料として利用されている。
 もともと地中海沿岸地方に起源をもつ植物であるが、 現在はほとんどの全ヨーロッパ、ウラル、小アジア、コーカサス、 イラン、
アフガニスタンなどに分布し、北アメリカ、 オーストラリアでも帰化植物となっている。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、 花の名前(植村猶行監修:NHK出版)]

 カミツレという和名は、オランダ語の kamille に由来するものである。 したがって、原語の発音の点から「カミルレ」と表現
されることもある。

 本属の仲間は、   マトリカリア  を掲載している。

 配糖体とは、糖の反応性の高い部分に糖以外の物質が 結合しているものの総称である。
 一般的なオリゴ糖や多糖類は、糖の種類が違っている場合はあっても糖 (あるいはそのちょっと変形したもの)が結合してできている。
 つまり、糖類以外のものは入っていない。 糖以外の物質が含まれていないところが配糖体と決定的に違うところである。
 単糖:ブドウ糖、果糖など。1つの糖であり、他の糖との結合はない。
 二糖:麦芽糖、ショ糖(砂糖)、乳糖など。 2つの糖が結合している。以下三糖なら糖が3つ、 四糖なら糖が4つつながっている。
 オリゴ糖:複数の数の糖が結合しているものの総称である。 ただ、場合によって二糖を含めたり除いたりする場合がある。
       数の上限ははっきりとは決められていないが、 水に溶ける範囲のものを指している場合がある。
 多糖:デンプン、セルロース、種々の食物繊維類。 数多くの糖が結合している高分子体をいう。
 漫画的に書くと、いろいろな単糖を○、□、△、▽で、 糖でない物質を■で表すと
 単糖:○、□、△、▽
 二糖:○-○、○-□、□-△、▽-△ など
 三糖:○-○-○、○-□-△、▽-△-▽ など (オリゴ糖の一部)
 配糖体:○-■ など


画像撮影日:2005.04.24

2015.02.17 First making day [2k/21ka/133500]
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