NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名ニンジン(人参)
園芸(流通)名
別名セリニンジン(芹人参)、
別名ナニンジン(菜人参)、ハタニンジン(畑人参)
科セ リ
属(和名属)ダウクス(ニンジン)
学名Daucus carota var. sativus
ラテン語読みダウクス・カロタ(変種)サティウス
英名Carrot
原産・分布地アフガニスタン原産
園芸上分類一・二年草

 ニンジンは、ニンジン属の1種から生まれた栽培植物で、 多肉根を野菜として利用する。
 人参は、栽培植物で、高さ50~100㎝になる。 主根は肥大しいわゆる橙色の多肉根となり、 長さ4~100㎝であるが、ふつうは15~25㎝である。
 この多肉根は、胚の幼根と胚軸が肥大したもので、 表面に存在する目(皮目)から不定根(側根)を出す。
 内部は厚い肉質部と木質部、形成層と髄(芯部)からなり、 肉質部が重さで全体の70~85%を占めている。
 葉は、根の肩部に生じる冠部とよばれる茎から叢生し、 細裂した小羽片には、栽培品種によって、幅の狭い小葉、 幅の広い大葉、その中間形などが見られる。 やわらかい茎葉は食用になる。 花茎の中部から上部につく葉は三角形である。
 開花時期は春から秋で、花序には総苞と小総苞がある。 花数は多く、1花序当り20~150の小花序をつけ、 1小花序には20~70花つく。花は5花弁を有し、ふつうは両性である。

 三枚目(左)は、みずがめ座さんが、「野菜のお花」のタイトルで、 つぎのコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
 『 猫の額のような畑ですが、夏野菜が収穫できるように
  なりました。  キュウリ  は毎日のように採れるので
  食べ切れません。今日はきゅうり、  水ナス 、 
  ズッキーニが採れましたよ。人参は2本だけ残して花を
  咲かせました。私の身長くらい伸びてたくさんの花を
  付けています。押し花にとても貴重な花材なんですよ。』


【ニンジンの来歴】
 アフガニスタンのヒマラヤ、ヒンズークシ山麓を一次発生の中枢とし、 マキヴィックはアフガニスタンの野生種を報告している。 これは後に東洋系とされたもので、濃紫色、 紅紫色やアントクロールを含有し、黄色、橙黄色などの変異が多い。 このアフガニスタン・ニンジンはイラン、バビロニア、 ナバテアを伝わりヨーロッパに広がった。
 アフガニスタン・ニンジンがそのままヨーロッパに導入されたものか、 アナトリアの南西部で交雑してからかは明らかでないが、 アフガニスタン・ニンジンについては 10世紀ごろからヨーロッパ各地に栽培の記録が残っている。
 洋種系の黄色ニンジンの導入経過は不明で、 16世紀ころからアフガニスタン・ニンジンに代わって栽培が増加している。
 アフガニスタン・ニンジンは元の時代にイランから胡(西域) を経て、雲南から華北に入り中国東北地方、華中、華南から福州におよび、 日本に導入されて、京都、大阪や天竜川流域、博多などで栽培が多かった。
 洋種系ニンジンについては、1787年の「長崎聞見録」に、 五寸系と三寸系の栽培があったことが記録されている。 さらに明治以降も導入された。東洋系が注だい性から暖地を中心に栽培されたのに、 洋種系は寒地から暖地まで広く各地に栽培される。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]

1・4枚目画像撮影日:2005.05.08
  2枚目画像撮影日:2005.05.15
  3枚目画像投稿日(投稿者):2008.06.22(みずがめ座さん)

2015.07.13 First making day [5n/52ni/225000]
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