NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名パパイア
園芸(流通)名
別名モクカ(木瓜)、パパヤ、チチウリ(乳瓜)
科パパイア
属(和名属)カリカ(パパイア)
学名Carica papaya
ラテン語読みカリカ・パパイア
英名Papaya , Melon tree ,
英名Papaw , Common papaw

原産・分布地熱帯アメリカ原産
園芸上分類常緑小高木


 パパイアは、熱帯アメリカ原産の常緑小高木である。


 熱帯および亜熱帯の各地で栽培される。もっとも有名な熱帯果樹のひとつであるが、 未熟な青い果実はウリと同じように利用されることから、別名モクカ(木瓜)ともよばれる。
 メキシコ、西インド諸島、ブラジルにかけての熱帯アメリカの原産で、 16世紀初期にスペインの探検隊によってパナマおよび南アメリカの北西部で発見された後、 カリブ海沿岸一帯に分布した。その後急速に世界各地に伝播し、 インドへは16世紀に、中国へは17世紀初期から中期に、ヨーロッパへは17世紀末に、 台湾へは18世紀に、ハワイには19世紀初期に伝わった。

 生育がきわめて速い。高さ7~10mに達する。幹は繊維が多く、若い部分は中空で、 通常直立性の単幹を有するが、ときに障害などにより分枝することがある。
 幹の若い部分は表面が緑色を呈するが、葉柄が脱落し老熟すると灰白色になり、 基部の直径が30㎝に達することもある。
 葉は長さ15~48㎝で7~11裂する。葉の表面は鮮緑色で、裏面は淡緑色で葉脈が顕著である。
 花は一般に雌雄異株であるが、両性花をつけるものやその中間段階のものなどいろいろである。
 雄株には、葉腋から出た比較的長い葉柄に長さ2.5~4㎝の小さな白い花が多数着生する。
 雌花は通常1個ずつ葉腋につくが、分岐して2~5個つくこともある。 雌花は雄花より大きく長さ5~10㎝で、外に巻きやすい厚い乳白色の5枚の花弁を有し、 萼は5個で長さ約5㎝である。
 子房内には多数の胚珠があり、子房壁が発達して果実となり、 開花後は3~4ヶ月で成熟する。未熟のうちは濃緑色を呈してかたいが、 成熟してくると鮮黄色、黄色または橙黄色となり、 果実は軟化し、独特の乳臭い香りを呈する。
 果実は倒卵形ないし長楕円形または球形で、長さ20~40㎝で幅10~20㎝、 重さ200g~4㎏であるが、大きいものは10㎏にも達する。
 成熟した果実は橙黄色または淡い紅橙色で、柔軟多汁で内部は中空で、 内壁には半透明の外皮に包まれた丸い黒色の種子が付着していて、 ふつう1果に数百から1000個もの種子が含まれているが、ほとんどないものもある。

 四枚目(左)は、おばごりさんが、次のコメントをつけて、
私に送ってくれたものである。
  『 パパイヤはこれです。
   黄色くなったらお召し上がり下さい。』

 パパイア属は、熱帯および亜熱帯アメリカ原産で、22種が知られ、 このうちではパパイアが果実としてもっとも有名で、 現在では世界中の熱帯および亜熱帯地域で広く栽培されている。
 やわらかい木質の、生育の早い小高木で、樹形全体に乳液 ( latex )を含んでいる。
 通常幹は真っ直ぐで分枝しない。葉は大きな掌状裂葉で互生するが、 幹の頂部に集まって付き葉冠を形成する。葉柄は長く、托葉はない。
 花は各葉柄の基部に着生し、ふつう単性で雌雄異株であるが、両性のものもある。 果実が食用となるほか、乳液に含まれるタンパク質分解酵素であるパパイン ( papain )は、生肉の軟化剤や製剤原料として利用される。

 パパイア属が所属するパパイア科(別名:チチウリノキ科、バンカジュ科)は、
 パパイア属 [ Carica :基準属:22種]、
 ヤカラティア属 [ Jacaratia :6種]、 ファリラ属 [ Jarilla :1種]、
 キリコモルファ属 [ Cylicomorpha :2種] の4属からなる。
 このうち初めの3属は熱帯アメリカ、残りの1属はアフリカの赤道付近に分布している。
 パパイア科は、トケイソウ科と類縁で、ともにスミレ目にまとめられている。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]


  1枚目画像撮影日(場所):2007.02.12
      (東谷山フルーツパーク[名古屋市守山区])
2・3枚目画像撮影日(場所):2007.01.20
      (豊橋動植物園[愛知県豊橋市])
  4枚目画像投稿日(投稿者):2005.03.16(おばごりさん)
5・6枚目画像撮影日(場所):2017.10.26
      (花フェスタ記念公園[岐阜県可児市])

2015.08.04 First making day [6h/61ha/241100]
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