NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名ハマヒサカキ(浜姫榊)
園芸(流通)名
別名
科ツバキ ➡ ペンタフィラクスに変更(APGⅡ)
属(和名属)エウリア(ヒサカキ)
学名Eurya emarginata
ラテン語読みエウリア・エマルギナタ
英名( Null )
原産・分布地本州中南部、四国、九州、南西諸島に分布
園芸上分類常緑小高木又は低木

 ハマヒサカキは、本州中南部、四国、九州、 南西諸島に分布する常緑小高木又は低木である。
 小枝はふつう淡黄褐色の毛を密生する。 葉は微おう頭で鋭脚の倒卵形で、長さ2~4㎝で厚革質で無毛、 濃緑色で光沢があり、葉脈がへこむ。葉縁はやや裏側に反り、 低い鈍鋸歯がある。
 花は淡緑色で、1~4個が腋生し、 10月ないし12月~4月に開花する。雄しべは10~15個ある。
 花に不快な臭気があり、群植されている場合などには臭気が漂う。
 園芸的には刈込み材料、生垣、防潮垣などとして多用されており、 また地被的に刈込み材料として用いられている。

 ヒサカキ属は、常緑の小高木または低木で、約100種からなり、 おもに南アジアを中心とするアジアに多く分布するが、 一部がニューギニア、太平洋諸島(ミクロネシア、ポリネシア) から中央・南アメリカにおよんでいる。 日本には、奄美諸島や琉球諸島の固有種含めて6~7種が知られている。
 葉は単葉で互生し、有柄で通常は鋸歯縁である。
 花はふつう単生または束状につき、宿存性の小苞がある。
 萼片は宿存性で通常5個、花弁は5枚で基部が合着し、 いずれもかわら重ね状に配列する。
 雄しべは5個または倍数ときに多数である。 雌しべは1個で花柱は3~5分岐する。 果実は球形の液果で、黒く熟し、多数の種子を含む。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ] 
 図鑑には、群植されると臭気が漂うとなっているが、 三枚目(左)のように群植されていてもあまり臭気は感じなかった。
 本属の仲間は、  ヒサカキ  を掲載している。

【追記】
 ヒサカキ属は、APGⅡ でツバキ科から分離し、新設されたペンタフィラクス科に変更された。

  四枚目(左)は、我が家の鉢植えの「ナンキンハゼ」の根元か ら若葉を出した「ハマヒサカキ」である。
 なお、これが「ハマヒサカキ」の若葉と分かったのは2年後の 花が咲いた姿を見た時であった。
 発芽したばかりの頃は何の芽かわかりませんでしたが、折角 芽吹いてくれたので、どんな木になるのか育ててみようと思い このまま育てることにしました。
 ここに芽吹いたのは、近くの公園に多くの「ハマヒサカキ」が 植栽されているので、おそらく鳥たちがそこら当たりから種を 運んできたからだろうと思っています。

 五枚目(左)は、四枚目(左上)から約1年後の画像で、1年で 約20㎝程度まで成長しましたが、この時点で常緑樹の樹木で あることはわかりましたが、相変わらず名前は不明でした。

 六枚目(左)は、五枚目(左上)から約1年後(発芽からは2年後) についに花が咲きました。
 晩夏頃に葉の腋部分から下向きに小さな蕾がイッパイ付き その時点で、これは過去に見たことがある「ハマヒサカキ」の蕾 ではないだろうかと様子を見ていました。
 そして12月に入って遂に花が咲き、この木は「ハマヒサカキ」 で間違いないと確信が持てました。
 なお、画像では花はそこそこ大きく見えていますが、花径は 3~5㎜ととっても小さくて可愛い花です。ですが、花は下向き に咲くため、覗き込まないと可愛い花の姿は見れません。

 七枚目(左)は、花の咲いている「ハマヒサカキ」の全体像であ る。後ろに見える幹だけのものが、盆栽仕立てにして育ててい る「ナンキンハゼ」で、「ナンキンハゼ」は落葉樹なので秋から 春までは、このように枝を切り落として幹だけにしています。
 現在「ハマヒサカキ」の樹高は32㎝であり、樹形は低木です ので、このくらいから刈り込めば「ナンキンハゼ」との同居がで きると思っています。

1・2枚目画像撮影日:2003.11.30
  3枚目画像撮影日:2003.07.12
  4枚目画像撮影日:2020.10.26
  5枚目画像撮影日:2021.11.30
6・7枚目画像撮影日:2022.12.03

2015.08.07 First making day [6h/61ha/241900]
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