マツ属の植物は、主として北半球寒帯から亜熱帯に分布する
常緑の高木または低木で、90種ほどあり、
日本には6種が知られている。
葉は3型があり、長枝にらせん状につく鱗片葉と、
それに腋生する短枝にあって束生する針状葉と、
それの基部を包む乾膜質の苞葉である。
針状葉は通常2~5個束生し、
先端がとがり横断面が葉束数により半月形、
三角形となる。また、葉は2年以上ふつう
4~5年にわたって枝上に生存後落葉する。
葉中の葉肉内または下表皮、内皮に接する位置に樹脂道が2~10個ある。
葉中の維管束は1本の型と2本の型がある。
後者の型では気孔が全面に存在するのに対し、
前者では葉の背面に気孔のないものが多い。
雌雄同株である。
アカマツ、
クロマツ
では雌花は4月下旬ごろ長枝の先端に数個つき、
らせん状に鱗片(苞鱗片と種子鱗片が合生したもの)
が並び、内側に胚珠が2個ある。ときに鱗片の先はひし形に肥厚し、
横に走る稜と中央に突起があり、このような形態は、
葉中の維管束が2本ある型の葉をもつ種に多い。
雄花は鱗片葉に腋生し、若枝の基部に多数集まってつき、
らせん状ににつく多数の葯がある。
球果は球形または円錐形で木質化し、開花後2~3年で成熟する。
種子は有翼と無翼とがある。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
ここに記載してある5枚の画像はすべてアカマツと思われる。
一枚目(右上)は、雌花が若枝の先端についている状態である。
二枚目(左上一)は、雄花が花粉を飛ばした後の状態である。
三枚目(左上二)は、二枚目より約1ヶ月早く写したものであり、
雄花がまだ花粉を飛ばす前の状態と思われる。
四枚目(左)は、実が結実してマツカサができた状態である。
五枚目(左下)は、四枚目と同じものを1年後に写したものである。
それにしてもみごとなまでにたくさんのマツカサである。
このマツカサを数えたら、見えているだけで20個あり、
全部では約30個あった。私はこの松を「子宝の松」と勝手に名前をつけた。