NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名ムシトリナデシコ(虫取撫子)
園芸(流通)名
別名ハエトリナデシコ(蝿取撫子)
科ナデシコ
属(和名属)シレネ(マンテマ)
学名Silene armeria
ラテン語読みシレネ・アルメリア
英名Gerden catchfly , Sweet william catchfly
原産・分布地ヨーロッパ中南部原産
園芸上分類一年草

 ムシトリナデシコは、ヨーロッパ中南部原産の一年草である。 茎は直立し、上部で分枝する。
 高さ50~60㎝になり、茎や葉の全体が平滑で白粉におおわれる。

 葉は全縁の卵形または卵状披針形で、 基部は無柄で茎を抱き先端は鋭形である。
 茎の上部の節下には環上に粘液を分泌し、 これに虫がつくとこからハエトリナデシコともよばれる。
 花は径1㎝くらいで、多数が茎の頂部に散房状の集散花序につく。 花色はふつう紅色であるが、淡紅色のほかまれに白色もある。
 開花時期は、5~6月である。 園芸種では玉咲きのものが栽培されている。 場所によっては路傍に野生化し群生している。

 シレネ属は、一年草、多年草、低木で、 約300種が主として北半球、南アフリカに分布している。
 一般的に雑草といわれているものが多く、 園芸的に価値のあるものは、多年草の中の数種にすぎない。
 これらは主として高山植物で、クッション状、 あるいはカーペット状に広がり、ロックガーデン植物として欠かせない。
 葉は対生し托葉がない。花はふつう両性で、 単生するか、集まって咲き、集散状、円錐状を呈する。
 萼は筒状で5歯を有し、多くの脈がある。
 花弁は5枚で、先端はたいてい2裂するかおう入し、 舷部基部内側に副花冠の鱗片が2個ある。
 雄しべは10個である。子房は上位で1室であるが、 基部で3~5室に分かれていることが多い。
 花柱は3個で、ときに4個または5個である。 果実は蒴果で、花柱の2倍数に分裂する。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]

 本属の仲間は、  シレネ 、   シレネ・ペンジュラ  を掲載している。

画像撮影日:2005.05.21

2015.10.11 First making day [7m/73mu/289500]
bt
fb
bb