NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名キクシダレ(菊枝垂)
園芸(流通)名菊枝垂
別名
科バ ラ (サクラ亜科)
属(和名属)プルヌス(サクラ [サクラ亜属])
学名Prunus jamasakura cv. Plena-pendula
ラテン語読みプルヌス・ヤマサクラ(園芸品種)プレナペンドィラ
英名( Null )
原産・分布地園芸品種(ヤマザクラ系)
園芸上分類落葉高木

 1枚目(右上)は、2021年の菊枝垂の Bestshot である。
 菊咲きの花が密集して咲くさまはとても見ごたえのある姿で あるが、菊枝垂は年々木の傷みが激しくなり、花数が少なくな ってとても淋しい状況である。
 そんな状況でも最も密に咲いているこの花が美しいこの一枚 を2021年の Bestshot とした。

 2枚目(左)は、2020年の菊枝垂の Bestshot である。
 菊枝垂は  菊咲き で花色が淡紅色のとても素敵な品種です。  菊咲き種の花弁は一般には80~100枚以上あるといわれているが、 見た限りではそこまで多いようには思えないが、 とにかく花の中心にある雌しべや雄しべが見えないくらい 幾重にも重なった花弁が美しいこの一枚を2020年の Bestshot とした。

 3枚目(左)は、2018年 菊枝垂の Bestshot である。

 本種の新舞子マリンパーク桜並木の名板は、 「菊桜」となっているが、花形・樹形および植栽時の名札から 「菊枝垂」と考えられるため、「キクザクラ(菊桜)」 から「キクシダレ(菊枝垂)」に修正した。(2018.04.27)

 4枚目(左)は、2018年4月10日の菊枝垂であり、 満開状態の一枚である。
 2018年の菊枝垂の開花期間は、 16日間と長期間であり、八重咲き種のため、 見ごろが長いので、花見はじっくり見ることができる。
 菊枝垂はまだ植栽2年目の超若木であり、 木全体には花が付かず、また、 満開状態ですでに葉が完全に開いた状態である。
 なお、植栽して2年目の菊枝垂はこんな樹形である。
 皆さんはもっとこんもりとした桜の木を 想像されたのではないかと思いますが、 あと10年もすれば立派な樹形に成長し、 見ごたえのある桜並木の一員となると思われる。

 5枚目(左)は、2018年4月5日に開花したばかりの 菊枝垂であり、紅色の八重咲きで、花径が約3㎝ (実測)の中輪で、花弁は多数である。
 菊枝垂は、若木のうちから、八重で紅色の花が密集して咲き、 とても華やかで見栄えがする。
 なお、菊枝垂の開花時期は一般的には4月中旬であるが、 3月下旬の気温がかなり高かったため、 かなり早めの開花となった。

 6枚目(左)は、2018年4月1日現在の菊枝垂の「つぼみ」で、 花のように見えますが、これでれっきとしたつぼみである。
 つぼみの画像としては、6枚目(左下)とダブルが、 このつぼみの形状が、つぼみのうちから花弁となるものが開いており、 中心に雌しべと思われるものが2個見え、 初めて見る形であり、とても印象的なため掲載した。

 サクラ属については、  サクラ   を参照のこと。
 撮影地の新舞子マリンパークの品種別桜並木配置図は、
新舞子マリンパーク桜並木配置図 を見て下さい。なお、
同配置図が文字ズレで見にくい場合は PDF版で見て下さい。PDF版は5ページに分割されているため、 スクロールして見る必要があり、ちょっと手間ですがご容赦下さい。
 また、新舞子マリンパーク桜開花時期実績については、
 2018年実績(Darkblue ver.)2018年実績(従来版)
 2019年実績(Darkblue ver.)2019年実績(従来版)
 2021年実績(Darkblue ver.) を見て下さい。

 7枚目(左)は、2018年3月30日現在の菊枝垂のつぼみで、 菊枝垂の開花時期は4月中旬であるが、7枚目(左下)の冬芽 (花芽) からつぼみが2~3個顔を出し始めた状態である。
 この状態から開花まで、一週間以上かかると思われる。
 (予定通り、一週間後に開花した)
 なお、菊枝垂は枝先につぼみが密集してつく品種であり、 開花すると花の玉ができ見ごたえがありそうで、 今から楽しみである。

 8枚目(左)は、2018年3月28日現在の菊枝垂の 冬芽 で、 菊枝垂の開花時期は4月中旬であるが、 8枚目(左下)に比べ、冬芽の膨らみが増し、 冬芽の濃紅色と淡緑色がはっきり見え、 先端がやや割れ始めている状態である。

 キクシダレは、ヤマザクラ系の園芸品種である。
 樹形は枝垂れ状で、樹高は落葉小高木である。
 花径は大輪で、花形は  菊咲き  である。
 開花時期は、4月中旬である。花色は紅色である。
 古くからある品種といわれ、サトザクラ類では 珍しい枝垂性の菊咲き品種である。
 葉の鋸歯が粗くは裏面があまり白色を帯びないので カスミザクラ系の里桜と推定されている。

 9枚目(左)は、2018年3月24日現在の菊枝垂の冬芽で、 菊枝垂の開花時期は4月中旬であるが、 10枚目(左下)に比べ、冬芽が膨らみ始め、 先端に淡緑色が見え始めた状態である。
 左下から2つは花に、 真中の先のとがった長い冬芽はおそらく葉になる 葉芽 と思われる。

 10枚目(左)は、2018年2月24日現在の菊枝垂の冬芽で、 菊枝垂の開花時期は4月中旬であり、 まだ全く堅い状態である。
 なお、菊枝垂は枝先に冬芽が多数つく品種で、 このように多数の芽がかたまってつく芽を 複芽 (ふくが)という。

 11枚目(左)は、菊枝垂の萼と萼筒および花柄である。
 萼は5枚で、全縁で三角形で、色は暗紅色であり、 花が開ききった状態では花弁に隠れて見えにくくなる。
 萼筒は円筒形で、色は暗茶~暗紅色である。
 花柄は 2.5cmと短くて光沢が有り、色は淡黄緑~暗紅色である。
 花柄は短かいが、花が菊咲きの大輪で重いことと、 枝が枝垂れ状で枝自体が下垂するため、 花は下垂しやすく、まとまって毬状に咲く。

 12枚目(左)は、2021年4月19日の花弁が散り萎れた花弁だ けが残った姿で、中心の花弁はまだ開いていない状態のよう に見え、その横には黄緑色の萼のようなものが確認できる。
 黄緑色のものが萼かどうかは判断できないが、初めて見る姿 で今後の調査対象である。

 13枚目(左)は、2018年6月2日 現在の菊枝垂の葉である。
 葉は、葉身 11㎝、幅 5㎝(実測)で、 葉色の緑が濃く、葉表面に光沢があり、 葉先がとがっているのが特徴である。
 葉は重鋸歯縁で鋸歯の先は針状にとがる。

 14枚目(左)は、2018年6月2日 現在の菊枝垂の若葉で、
黄緑茶色である。
 葉柄は帯紅紫色で上方に1対の紅色の蜜腺がある。
 葉柄の基部には、切れ込みの深い離生托葉がある。

 15枚目(左)は、2018年6月2日 現在の菊枝垂の樹形で、枝垂れ状である。
 植栽2年目の菊枝垂は、樹高 2.2m(実測)である。

  1枚目画像撮影日:2020.04.06
  2枚目画像撮影日:2020.04.19
3・4枚目画像撮影日:2018.04.10
  5枚目画像撮影日:2018.04.05
  6枚目画像撮影日:2018.04.01
  7枚目画像撮影日:2018.03.30
  8枚目画像撮影日:2018.03.28
  9枚目画像撮影日:2018.03.24
  10枚目画像撮影日:2018.02.24
  11枚目画像撮影日:2018.04.05
  12枚目画像撮影日:2020.04.19
13~15枚目画像撮影日:2018.06.02
(1~15枚目撮影場所は、新舞子マリンパーク[愛知県知多市])

2017.05.05 First making day [9w/97sr/603000]
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