NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集

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  このサイトは、NIO が身近な所で見つけた見慣れた草花や樹木を基本に、一部植物園や花博などの植物を加え
 植物図鑑風に仕上げて、写真集にしたものです。約 1550 種ほどの品種を掲載しています。
  NIO は素人ですので、データ等に間違いが有ると思います。お気づきの点が有りましたら、 ホームページ
 「画像 BBS 」に記載して、教えていただければ幸いです。

  作成に当っては次の方々からの NIO HP の「画像 BBS 」への投稿画像も、投稿者の温かいご協力が得られ
 ましたので掲載しています。
  【投稿御協力者】(北から南への順です)
   おばごりさん :主に北海道の植物の画像を提供してくれています
   こまさん :主に北海道の植物の画像を提供してくれています
   みずがめ座さん :主に関東地方の植物の画像を提供してくれています
   hiro & shii さん :主に上信越地方の植物の画像を提供してくれています
   bribooさん :主に東海地方の植物の画像を提供してくれています
            (一時期北海道にもお住まいでしたので北海道の画像も有ります)
   Junko さん :主に関西地方の植物の画像を提供してくれています
   広島県人さん :主に中国地方の植物の画像を提供してくれています
   野の調べさん :主に九州地方の植物の画像を提供してくれています

  この写真集を作るに当って使用した書籍は、塚本洋太郎氏総監修の「園芸植物大事典」(小学館)を基本に、
 植村猶行氏監修の「花の名前ポケット事典」( NHK 出版)、  木原浩氏著作の「野の花」(山と渓谷社)を
 参考にした。また植物学上「和名」の表記は「カタカナ」であるが、 私の場合は分かるものは「漢字」名も
 併記した。なお、学名について、命名者は省略した。

【植物について】
  地球上の物質は、大きく分けると生物と無生物に分類される。
  その生物は、「修正六界説(1998年:キャバリエ=スミス)」では、「細菌界」「原生動物界」「クロミスタ界」
 「菌界」「動物界」「植物界」に分類される。その植物界の分類について、簡単な説明は以下の通りである。

【植物界の分類】
1 分類方法の進化
  植物の分類を初めて体系化したのは、「分類学の父」とも称される「カール・フォン・リンネ(Carl von Linne)」
 であろうと言われている。リンネの時代の分類は、植物の形態を元にした形態分類であった。
  その後、「アドルフ・エングラー(Adolf Engler)」が提唱した「エングラー体系」を元に、1953年及び1964年に
 「ハンス・メルヒオール」らが提唱した「新エングラー体系」が主流となった。
  さらに、「被子植物」の分類について、「アーサー・クロンキスト(Arthur Cronquist)」が1981年、1988年に
 提唱した「クロンキスト体系」が、被子植物の分類として支持されるようになり、20世紀の教育にはこの2つの
 体系が使われている。

  近年は、1990年代以降にDNA解析による分子統計学が大きく発展するようになると、植物の分類にも大きな変化
 が表れ、このDNA解析の手法を用いた植物の分類体系が主流になりつつある。特に、被子植物の分岐を調査する
 研究は近年飛躍的に進み、新しい知見としては APG (Angiosperm Phylogeny Group)に集約されており、学術先端
 分野ではすでにAPGの体系に移行し、クロンキスト体系は歴史的体系として扱われている。
  APG分類体系の初版は、1998年に公表されたが、固有の名称はなく当初は APG system などと呼ばれ、現在では
 区別のため APG Ⅰと呼ばれている。APG はその後も研究が進められ、2003年に第二版が、2009年に第三版が発表
 され、それぞれ APG Ⅱ、APG Ⅲと呼ばれている。
  現在では、2016年に発表された APG Ⅳ が最新版となっており、従来から使われていた「網」「亜網」等の分類
 階級は無くなり、被子植物は、64の「目」と416の「科」によって構成されている。
  その「目」までの体系図が これ である。 (細かいので拡大してみて下さい)
  なお、本図鑑では416科の内、174科(28.3%)の植物を掲載している。

2 本図鑑での取り扱い
  本図鑑では、塚本洋太郎氏総監修の「園芸植物大事典」を参考にしているため、「裸子植物(裸子植物門)」に
 ついては、「新エングラー体系」を、「被子植物(被子植物門)」については、「クロンキスト体系」を主に採用
 しているが、「APG Ⅳ」を元にした「目」と「科」からの検索と、 APG 体系で変更になった「科名」の併記を
 わかる範囲で実施した。

【園芸・植物用語説明】

 『樹木』 :幹や枝が冬に枯れず、形成層によって肥大し、四季の明瞭な日本では年輪ができる植物を
       樹木という。針葉樹と広葉樹がある。タケ、シダ類も、樹木に入れる。
 『果樹』 :生のまま、又は料理、加工して食用にする果実をつける多年生植物を果樹という。多くは
       木本性であるがバナナのような草本性のものもある。
 『野菜』 :おもに栽培して調理して食用に用いる草本性植物を野菜という。単に採取して食する野草や
       山菜も含むが、コメや麦などは農作物として区別する。
 『草花』 :花を咲かせる草、花や葉・実などを観賞するために栽培される草本をいう。
 『植物』 :樹木、果樹、野菜、草花に分類できないものは、植物とした。

 『原産地』:人間は野生の植物の中から有用形質をもつものを栽培に移し、しだいに改良を加えて現在の
       作物を作り上げたが、多くの作物について、それぞれ地球上のある特定の地域から発祥して
       きたことがわかっている。ある作物の祖先種が自生していた場所をその作物の原産地と呼ぶ。
 『分布』 :地球上に生存する生物の種は自然の状態では、それぞれ一定の空間的領域に広がっている。
       これを「種の分布域」という。そしてこの分布域は多くのからみ合った環境要素と主体的な
       条件との複合によって、時間的経過の中で変動し、決定したものである。
 『自生』 :主として植物について、ある地域で人間による栽培的な保護なしに生育し繁殖している状態
       をいう。

 『花序』  :植物の花は、種類ごとに一定の方法に従って配列するが、この花のつき方および花のついた
        枝全体を花序という。
 『総状花序』:花は多数、有柄で、花序軸にはほぼ均等につき、花柄の長さはほぼ等しいものをいう。
        例:ナズナ
 『穂状花序』:花は多数、無柄で、花序軸にはほぼ均等につき、花序は細く、ほぼ直立するものをいう。
        例:オオバコ
 『尾状花序』:花は多数、無柄で、花序軸にはほぼ均等につき、花序は細く、無花被または単花被の
        単生花をつけ、ふつう下垂するものをいう。 例:クルミ
 『肉穂花序』:花は多数、無柄で、花序軸にはほぼ均等につき、花序軸が多肉になるものをいう。
        例:サトイモ
 『散房花序』:花は多数、有柄で、花序互生するが、下の花柄ほど長く、全体がほぼ倒円錐型になるものを
        いう。  例:コデマリ
 『散形花序』:散房花序に似ているが、節間がまったく伸長せず、傘形になるものをいう。
        例:チョウセンニンジン
 『頭状花序』:花序軸の先に2個以上の無柄の花がつくものをいう。 例:キク

 『仏炎苞』:サトイモ科の大部分の植物は、肉穂花序が大形の苞に包まれるが、このようすを、花序を仏像
       に苞を火炎光背にたとえて仏炎苞と名づけられた。
 『托葉』 :托葉(たくよう)とは、葉柄上または葉柄の基部付近の茎上に生ずる葉身以外の葉的な器官を
       一括していう。
 『不稔性』:植物は一般に花をつけ、有性生殖をおこなう。花粉が雌しべにつくと受精結実して子孫を残す。
       種は発芽し、成長し、やがてまた花をつけ実を結ぶという生活環をもっている。その生活環の
       中で何らかの問題があって、次代の植物として発達しうる種子を生じないことを不稔性という。

 学名内の略語は次の通りである。(下記に解説を記した)
   sp. : speciesの略語であり、分類階級の種を表す。 (spp. は複数型)
   ssp.: subspeciesの略語であり、分類階級の亜種を表す。
   var.: varietasの略語であり、分類階級の変種を表す。
   f. : formaの略語であり、分類階級の品種を表す。
   cv. : cultivarの略語であり、 園芸(栽培)品種を表す。(cvs. は複数型)
   × : 交雑種であること、あるいは交雑関係を示す。

 【解説】

  『分類階級』とは、植物の分類では、植物の類縁関係を表すために「種」を基本としてその上下にいくつかの
   分類群(分類上のある集まり)を作り、分類階級を設けて植物界の体系を表している。
   ヤマザクラ、オオシマザクラ、マメザクラなどは種を表しているが、これらは「サクラの仲間」ともいえる。
   サクラという種はなく、総称名で種より上位の階級を表している。このようによく似た種を集めて「属」と
   いう分類群をつくり、似たいくつかの属をまとめて「科」とし、同じようにして目・綱・門・界が設定され
   ている。また、必要に応じて各階級の間に中間的な階級を設けて亜門、亜綱、亜目、亜科、亜属をつくる。
   種以下の分類階級には亜種、変種、品種がある。下位の階級の分類群ほど類縁関係は近い。

  『種』とは、生物の分類における基本的な単位であり、あらゆる生物は雑種を除きいずれかの種に属する。

  『亜種』とは、他種として区別するほど重要でない形態的な性質で区分され、同種内の他の亜種と異なる地理
   的分布域をもつ。また、地理的にことならないものや生態的に性質が異なるものも含まれる。

  『変種』とは、基本種とは2~3の形質が異なり、地理的に異なる分布域をもつ。また、分布に関係ないもの
   や、他の変種と共通分布するものもある。

  『品種』とは、個体にあらわれる小さな変異に用いられる。たとえば毛の有無、花冠や果実の色、花冠や葉の
   斑入りなどの形質である。園芸分野で使われている変種は大部分がこの品種に相当する。

  『園芸品種』とは、交配などによって、原種植物を人為的により育てやすく鑑賞向きに作った植物のこと。
   原種を改良交配してつくった種で、花色、花つき、花容の面で園芸的な目的を達成しているもの。例えば、
   原種にはない系統の花色を、園芸品種で実現するなど。

  『交雑種』とは、交雑により作り出された種をいう。なお、交雑(英語:Hybrid、crossbreed、Interbreeding)とは、
   生物学においては、異なる種や異なる亜種の関係にある植物を特に人工的に組み合わせて、繁殖し雑種を
   作ること。


 以下の説明は、職業能力開発総合大学校能力開発研究センター編の「植物学概論」を引用した。

  1.植物の名前
    種をはじめ、属や科、目などの分類階級にはすべて名前がつけられている。植物の名前には万国共通の
   「学名」と各国の国語で名付けられた「普通名」がある。

   a.『学名』
     同じ植物の種でも国や地域によって名前が異なり、ヤマユリ、ヤマザクラなどと言っても日本以外では
    通用しないし、英名で言っても他国の大部分の人には通じない。分類学を学問として体系つけるためには、
    植物名を世界の研究者が共通の名前で呼ぶことが便利で必要である。そこで世界の植物学者の合意を得て
    国際植物命名規約がつくられ、これに従って学名を定めることになった。規約の基本的な考えを要約する
    と次のようになる。
    ① 動物の学名とは無関係である。
    ② 学名には発表の先取権がある。
    ③ 学名は最も早く発表されたものを用いる。
    ④ 学名はラテン語またはラテン語化したものを使う。
    ⑤ 命名規約は過去にさかのぼって効力がある。

   b.『学名の書き方(ニ名法)』(二名法を体系化したのは、カール・フォン・リンネである)
     種の学名は分類の基本的な単位である「属」と「種」の名をつけてその植物の所属と特徴を表す方法で
    ニ名法という。二名法の学名は属名と種小名(種小辞、種の形容詞)の2語の組合せで表現し、その次に
    命名者名を書く(命名者名は、Linneus を Linn. とか L. のように省略することもある。)。属名より
    上位の学名は名詞を使い、頭文字は大文字で書く。種小名は形容詞を使い頭文字は小文字で書く。ただし、
    人名や俗名(原産地名)から由来した種小名は大文字で書いてもよい。命名者名の頭文字は大文字で書く。
    属名と種小名の字体はイタリックで、命名者名をローマンで書き字体をかえる。科名以上の分類階級は
    ローマンで書く。(ローマンとは、字体:"Times New Roman"のことである)

   c.『普通名』(日本の場合は「和名」)
     各国の植物にはそれぞれ国語で固有の名前がつけられており、普通名(国名)という。植物名は普通名詞
    なので、学名のような規則はない。日本語の普通名を「和名」という。和名のつけ方には特別な規則はなく、
    植物名は昔の生活から自然発生的に生じたものが多い。また、地域によってそれそれ名前がつけられたので
    同じ種に異なる名前をつけたり、異種なのに同じ名前がつけられたりしている。そこで現在、図鑑や植物書
    で使われている植物名を標準和名といい、これと異なり各地方で使われている植物名を俗名(方言名)と
    いうこともある。標準和名の規則はないので和名を書くときは、図鑑に書かれているものを使うとよい。
    (ただし、図鑑によっても異なることもある。)和名を植物学的に使う場合は漢字は使わず、カタカナで
    表記する。

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