アニソドンテア・カペンシスは、南アフリカ原産の
木質化する多年草で高さ1mになる。
葉は長さ約3㎝で、3浅~深裂するか5浅~深裂する。
花は枝の上部の葉腋から1~3個を出す。
小苞は長さ1㎝くらいで、萼よりもいくらか短い。
花弁は長さ約1.8㎝で、水平に開出する。花色は赤紫色で、
濃色の脈があり、基部は暗色となる。
果実は径約0.8㎝の分離果で、9~12個の分果からなり、
側壁は格子状である。
同じ仲間に、Anisodontea scabrosa
(アニソドンテア・スカブロサ)があり、原産地は同じであるが、
こちらは軟質の低木で高さ1.8mかそれ以上になる。
画像二枚目がアニソドンテア・スカブロサの可能性もあるが、
私の知識では判別は難しい。
アニソドンテア属は、南アフリカに19種が分布する木質の多年草か低木で、
葉は線状から長楕円形で、3から5または7全裂するか、
深裂し、まれに3出複葉となる。
花は腋生で、単生するか数花が集散状につき、ときに散房状か総状に集まる。
小苞はふつう3個あり、ときに4なたは5個あるが、
離生するか基部が合着し、あるいは萼に合着する。
萼は3~5裂し、花弁は5個がふつうである。
花色は白色から濃赤紫色があり、花弁の基部は暗色になることが多い。
雄しべは多数あり、雄ずい筒を形成して花柱を包む。
花柱の上部は分果数と同数に分枝し、果実は分離果で5~26個の輪生する分果からなり、
各分果に1個または2~6個の種子を
含む。
花を観賞するため庭に植栽され、またガラス室などで栽培される。
[ 引用 : 園芸植物大事典 (塚本洋太郎総監修:小学館発行) ]