ヤマユキソウ(山雪草)
ナデシコ
アレナリア(ノミノツヅリ)
Arenaria montana
アレナリア・モンタナ
Sandwort
ピレネー山脈に自生
耐寒性宿根草
ナデシコ
アレナリア(ノミノツヅリ)
Arenaria montana
アレナリア・モンタナ
Sandwort
ピレネー山脈に自生
耐寒性宿根草
アレナリア・モンタナは、ピレネー山脈に自生する耐寒性宿根草である。
Arenaria grandiflora
に似るが、花、茎、葉ともにもっとも大きく美しい。
葉は披針形で濃緑色で、花茎は高さ8~10㎝、 花弁は萼片より長く8㎜くらい。径1.5㎝に達する白花を5~6月に咲かせる。
アレナリア属は、約150種が北半球の寒帯や高山に分布する。
つる状になって這うものが多く、一般に葉は小さく、長楕円形~線形で対生し、托葉はない。
花はふつう頂生または腋生の集散花序につくか単生する。
萼片は5(まれに4)個あり、花弁も5(まれに4)個あるが、無いものもある。
雄しべは10個、花柱はふつう3個ある。蒴果は6裂する。
一年草もあるが園芸的に価値のあるものは比較的大きな多年草で、
ミニロックガーデンや山草寄せ植えの材料としてよい。
白花が多いが、例外として
Arenaria purpurascens
は紫紅色である。
砂地に好んで生えるが、高山帯ではやや粗い礫の多いスクリー
(岩が崩壊してできた斜面)やモレーン(氷河の堆積砂)を好む。
ヨーロッパ産のものは石灰岩土壌に育成するものが多いが、
日本産でもカトウハコベのように蛇紋岩地帯にしか生えないものもあり、
栽培上はデリケートなものが少なくない。
[ 引用 : 園芸植物大事典 (塚本洋太郎総監修:小学館発行) ]