アメフリノキ(雨降の木)
マ メ (ネムノキ亜科)
サマネア(不明)
Samanea saman
サマネア・サマン
Monkeypod , Rain tree ,
Saman , Saman tree , Zamang
西インド諸島、メキシコ~ペルー、
ボリビア、ブラジルに分布
常緑高木
「
アメリカネムは、西インド諸島、メキシコ~ペルー、ボリビア、
ブラジルなど熱帯アメリカに分布する。
英名の Rain tree は、
降雨前にこの植物が葉を閉じることに由来する。
高さ20~30mになる常緑樹で、幹も胸高直径1.8m以上になる。
枝を広げた樹幹は傘形で径30m以上にもなる。樹皮は淡灰色または
淡褐色で平滑で、内皮は桃色または黄褐色で若い。
葉は2回羽状複葉で長さ20~40㎝で、2~6対の羽片がある。
小葉は羽片に3~4対つき、楕円形で不均斉で先端の小葉ほど大きい。
花序は枝端に2~5個腋生する。花は筒状で淡黄色である。
雄しべは長く、淡桃色である。豆果は長さ15~25㎝で、厚さ2㎝で扁平で
多肉質で、熟すと黒色になるが裂開せず、10~25個の種子を有する。
デンプンと糖分を含み、家畜が好む。生育が早く、日陰樹として広く
利用されている。丸木舟、細工物材などに利用される。
一・二枚目(右上・左上)は、広島県人さんが、「南国の花」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 ♪この木何の木、気になる木~・・・・
モアナルア・ガ-デンにあの木が何本もあるんですよ。
日本人しか観光に行かないとか・・・』
この木は皆さんも日立のコマーシャルでお馴染の木である。
この木を日本にも分布している合歓木と同じ仲間の木と思っている方も
おられるようですが、勿論、両方ともマメ科の植物ではあり、
科としては同じ仲間であるが、アメリカネムはサマネア属であり、
合歓木はアルビジア(和名属:ネムノキ)属であり、属が異なる。
サマネア属は、熱帯南アメリカ、熱帯アフリカに20種が分布する。低木または高木である。
刺の有る種もない種もある。葉は互生で2~数回羽状複葉である。
花は放射相称で頭状に多数集まって、花序は球形を呈する。
雄しべは多数あり、基部は合生する。豆果は真っ直ぐまたは少しカーブする。
革質、多肉の豆果は裂開しない。隔壁により仕切られた中に1種子ずつ入る。
[ 引用 : 園芸植物大事典 (塚本洋太郎総監修:小学館発行) ]