イスノキ(柞の木)
ヒョンノキ(瓢の木) 、ユシノキ 、ユスノキ
マンサク
ディスティリウム(イスノキ)
Distylium racemosum
ディスティリウム・ラケモスム
( Null )
中部以南、済州島、台湾、中国原産
常緑高木
ヒョンノキ(瓢の木) 、ユシノキ 、ユスノキ
マンサク
ディスティリウム(イスノキ)
Distylium racemosum
ディスティリウム・ラケモスム
( Null )
中部以南、済州島、台湾、中国原産
常緑高木
イスノキは、日本の中部以南の暖地および済州島、台湾、中国原産する。
庭木や緑化用樹として用い、まれに盆栽にも使う。
高さ20mにもなる常緑高木で、樹皮は赤褐色である。
枝ははじめ帯黄色で星状毛があるが、すぐに無毛となる。
葉は互生し楕円形で全縁で無毛であるが、ときに上部葉縁に波状の歯牙がつく。
葉身は長さ5~8㎝で、長さ5~10㎜の葉柄がある。
腋生の総状花序は葉より短く星状毛をもつ。葯は紅色で、果実には黄褐色の密毛がある。
イスノキの花は、4~5月に無花弁である小さな花を咲かせる。
紅色に見えるのは花弁ではなく葯(ヤク)である。
虫こぶができやすいので、観賞価値が低く栽植することは少ない。
別名を「ヒョンノキ」というが、虫こぶの葉を吹くとヒョンヒョンと鳴るそうで、
そこからヒョンノキとよばれているようである。
それ以外の、和名および別名の由来は不明である。
イスノキ属は、ヒマラヤ、タイ、ベトナム、中国、
日本にかけての温帯照葉樹林帯に分布し、さらにメキシコ、グアテマラなど
中央アメリカにも自生しているとの報告が有り、17種が発見されている。
常緑高木で、葉は楕円形で互生し、革質である。葉柄は短く、膜質の托葉があるが脱落する。
無花弁であるが小形の苞をもつ小さな花を前年枝の葉腋に総状花序をつけ、4~5月に開花する。
花は雑性または単性で雌雄異株につき、雑性の場合、花序の上方に両性花が下方に雄花が多い。
雄しべは2~8個で、子房は上位で星状毛があり、花柱は2個である。
蒴果は卵形で2裂、4室があって各室に1個の種子ができる。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]