ウチワサボテン(団扇サボテン)
サボテン(オプンティア亜科オプンティア連)
オプンティア(ウチワサボテン)
Opuntia vulgaris
オプンティア・ウルガリス
Barbary fig , Irish-mittens , Prickly pear
ブラジル、ウルグアイ、アルゼンチンに分布
多肉性多年草または木本
サボテン(オプンティア亜科オプンティア連)
オプンティア(ウチワサボテン)
Opuntia vulgaris
オプンティア・ウルガリス
Barbary fig , Irish-mittens , Prickly pear
ブラジル、ウルグアイ、アルゼンチンに分布
多肉性多年草または木本
ウチワサボテンは、日本では古くから伊豆半島、四国、九州、
沖縄の公園や庭園に植栽され、高さ2~4mの高木状になる。
茎節は長径10~30㎝の卵形または長楕円形で明るい緑色をしており、
長さ1~4㎝の黄褐色または暗赤色の刺を1~2個出す。
花は黄色または赤色、花後5~7.5㎝の紫赤色の果実が茎節に長く残る。
果実は地上に落ちて根を出し繁殖する。
サボテン科は、多肉の多年草または木本で、
いくつかの高度に特殊化した構造を有している。
その一番の特徴は、ふつう茎には刺があり、
葉が縮小ないし退化または変態している。
また、本科は双子葉の中では大きな科のひとつで、特に
① 刺におおわれた多肉化した茎をもち、
野生植物の食害から守ることができること、
② 容易に広がることができる根茎をもつこと、
③ 表面からの水の蒸散が少なくてすむ形をしていること、
④ さらに夜間に二酸化炭素を体内に取り込み、
気孔を閉じたまま日中に光合成を行うこと、
など乾燥地への著しい適応が見られる。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
その大きな科は、クロンキスト体系では3つの亜科に分かれており、
本種は「ウチワサボテン亜科」の「オプンティア属」に分類されていたが、
APG体系では、4つの亜科に分かれており、「オプンティア亜科」
「オプンティア連」の「オプンティア属」に分類されている。
ウチワサボテン属は、分布域が極めて広く、北はカナダのブリテッシュ・コロンビア州、
アメリカ合衆国のほぼ全域、中央アメリカ、南アメリカを経てマゼラン海峡にまでいたり、
約250種が含まれサボテン科の中で最大の属である。