エアープランツ
ティランジア 、チランジア
パイナップル
ティランジア(ハナアナナス)
Tillandsia spp.
ティランジア(属の総称)
Air plant
北アメリカの北緯35°~南アメリカの南緯43°
にわたる広い範囲に分布
草本
エアープランツは、パイナップル科のティランジア属の植物の総称である。
なぜ、エアープランツと呼ばれるようになったかというと、
普通植物は根から水分や栄養分を吸収し成長するが、
エアープランツは根があまり発達していないか、
種類によっては無い場合もあり、水や栄養は葉の表面から吸収している。
そんな訳で空気中で育つという意味からエアープランツと呼ばれている。
しかし、日本のように空気中の水分が低くなる地域では
全く水分を与えくなくても枯れないというわけにはいかないそうである。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
一枚目(右上)の画像は、野の調べさんが、「エアープランツ」
のタイトルで、次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 今日は大寒、一年で最も寒い時期とあって寒さが厳しいですね。
我が家のエアープランツに花が咲きました。
不思議な植物で、空気中の水分を吸収するので、
忘れた頃に葉スプレーするだけで生きています。
流木にそっと置いたり、
貝にのせたりとアチコチ移動してますが丈夫で長持ちです。』
二枚目(左上)の画像も、野の調べさんが、「早春」
のタイトルで、次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 3月に入りましたね、春はもうそこまで来ています。
我が家のベランダでエアープランツの花がもうすぐ咲きそうです。
パイナップル科で強い光線から葉焼けや乾燥を避けるための
「トリコーム」という鱗片が葉の表面を密に覆っているそうです。』
本属の仲間は、
チランドシア・キアネア 、
チランドシア・ストリクタ
などを掲載している。
ハナアナナスの植物は、北アメリカの北緯35°から
南アメリカの南緯43°にわたる広い範囲に分布し、
自生地も海岸から
標高4000mの高地にまでおよぶ。
パイナップル科分布の南北と高所の限界はすべて本種によって占められ、
耐寒性の強いものが多いことを示唆している。
400種以上からなり、多くは樹木、岩石、屋根などに着生し、
一部が懸垂または地生する。高さは10㎝以下から2m以上になる。
草本で、無茎または有茎で、茎は直立するか湾曲し、
単一かわずかに分岐する。根はあまり発達せず、まったくない場合もある。
葉は多くの場合ロゼット状であるが、束生、2列生、多列生することもある。
葉身は長い舌状、狭披針形、線形、ひも状で、葉先は鋭形、
鋭尖形、糸状で全体が湾曲したり内に巻いたりねじれるなどの
変化に富み、多くの場合灰色、茶褐色、銀白色の鱗片をもつが、
欠くこともある。
葉縁は無刺である。
葉鞘は大きくスプーン状で集合して偽鱗茎を形成するものが多い。
多くの種が花茎苞を着生する。
花は両性で3数性である。花序は多くは穂状でときに総状である。
花序には多数(まれに1~2個)の花がつく。
花は2列生して羽状か多列生して紡錘状を呈し、
または多くの花序が集まって掌状などを呈して複合花序となる。
花の下方に花苞があり、赤、赤橙、
淡桃色などの美しい色彩をしたものが多い。
また花序の基部には1次苞がつき、
花苞同様に美しい色をしたものが多い。
萼は3深裂するか3全裂し、長楕円形か長楕円状披針形である。
花弁は3枚で長く無毛で鱗片もない。雄しべは6個である。
花糸は糸状で真っ直ぐか上半が旋回するか横にひだがあり葯に背着する。
葯は線形か線状長楕円形である。
子房は3室で多くの尾をした胚珠を中軸胎座につける。
花柱は白色で柱頭は3裂する。蒴果は円柱形である。
種子は細い円柱形か紡錘形で基部に冠毛状の白い羽状毛をもつ。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]