ユ リ ➡ キジカクシに変更(APGⅢ)
クロロフィツム(オリズルラン)
Chlorophytum comosum
クロロフィツム・コモスム
Ribbon plant , Spider plant
Spider ivy , Walking anthericum
南アフリカのナタール原産
常緑多年草
オリズルランは、南アフリカのナタール原産で、 葉は細長く20~30㎝になる。先端はとがる。根は多肉質で群生する。
葉間からランナーを出し、その節に気根を伸ばした新植物(苗)を発生する。
この数段にも垂れ下がった新植物の気根を出した姿から、オリズルランの名がついた。
花は白色で春にランナーのいくつかの節に小さな可愛い花をつける。
二・三枚目(左・左下)は、葉の内側が白いので、園芸品種の
cv. Vittatum
(ナカフオリズルラン)と思われる。
一般に栽培されているものは、園芸品種の斑入りのものがほとんどである。
園芸品種のソトフオリズルラン[cv. Variegatum ]は、
基本種の緑葉に白覆輪の入ったもので、実生(種子から発芽させて新しい植物体
(苗)を得ることをいう)すればすべて緑色の基本種になる。
ナカフオリズルラン[ ' Vittatum ' ]は、
反対に中斑となるもの(二・三枚目の画像)で、
実生するとすべて白子となり枯死するとのことである。
オリズルラン属は、北アメリカとヨーロッパを除く
全大陸に約215種が分布する。
地下に多数の多肉質の太い根を群生する多年草で、
根出葉も多数群生し線状披針形である。
花被は小さく車形で白色か緑白色で直立または下垂する総状花序につく。
花被片と雄しべはともに6個ある。
アンテリクムに似ているが、本属の果実は鋭い三角形の蒴果で、
種子は黒色の平らな円盤状である点が異なる。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
【追記】
オリズルラン属は、APGⅢ
でリユリ科から分離し、キジカクシ(クサスギカズラ)科(キジカクシ(クサスギカズラ)目)に変更になった。