NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名ガ マ(蒲)
園芸(流通)名
別名
科ガ マ
属(和名属)ティファ( ガ マ )
学名Typha latifolia
ラテン語読みティファ・ラティフォリア
英名Bulrush , Common cattail ,
英名Cossack asparagus , Nail-red

原産・分布地北半球温帯に分布
園芸上分類多年草


 二枚目(左)は、野の調べさんが、次のコメントをつけて、
私に送ってくれたものである。
 『 先日見つけた、水辺に生えていたガマです。
  秋になると綿をほぐしたようにほころびて,
  風に吹かれて綿毛のついた種を飛ばすそうです。
  因幡の白兎が「蒲の穂にくるまりなさい」と大黒様に
  教えられたのは,この綿のようになったころの蒲の穂で
  しょうか。』

 三枚目(左)が、その綿毛のついた種の状態である。


 ガマは、日本の北海道、本州、四国、 九州(北部)に見られる。地下に横走する長い地下茎がある。
 茎は太くて円柱形で、全体の長さは2m内外で 葉は線形で緑色をしており、花序は茎に頂生して直立し、 長さ10㎝くらいの雄花群は上部に、 またそれより長い雌花群はその直下にあって接続している。 花柱は長く、子房の柄に長毛がある。


 ガマ属は、大形の抽水性水草で、 多年草である。高さは1~3mになる。
 世界各地の沼地、湿地に約15種が分布し、 そのうち日本には3種が自生する。
 茎は単純で直立して円柱形である。 花は頂生で密な穂状花序につく。 花序は円柱形で基部に仏炎苞を持つ。
 雌雄同株で花序の上部に雄花、下部に雌花をつける。 雄花、雌花ともに花被は無く、基部に長い毛がある。
 果実は痩果で、成熟すると長毛とともに脱落する。

 ガマ属は、他に類を見ない特徴をそなえているため、 ガマ科 [ Typhaceae ]  という単型科が設けられている。 科としての特徴は本属の特徴に準ずるが、 子房中の胚珠は倒生、種子の胚は直立して多量の胚乳を含む。
 ミクリ科 [ Sparganiaceae ]  とともにガマ目 [ Typhales ]  にまとめられている。

 注:ミクリ科には、ミクリ属の1属しかない。日本には8種類が
   確認されており、岡山県には4種が分布している。
 特徴
  ・沼地に生育する。
  ・地下茎があり、所々から地上茎をだす。
  ・茎の基部から葉を出し、葉は海綿質で柔らかく、
   水上に直立する場合と水中あるいは水面に浮く
   ことがある。
  ・葉の断面は三綾形、先端は円頭である。
  ・雌雄同株で花序は頭状、下部のものは雌性、
   上部に付くものは雄性である。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]

1枚目画像撮影日:2004.07.26
2枚目画像投稿日(投稿者):2006.08.15(野の調べさん)
3枚目画像撮影日:2004.11.14
4枚目画像撮影日:2005.06.26

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