









和名のカマツカは、「鎌柄」の意味であり、
本種の丈夫な材が鎌や器具の柄として利用されたことにちなむ。
別名のケナシウスゴロシ(毛無牛殺し)は、
カマツカ属の別名がウシコロシ属であり、基本種の
Pourthiaea vilosa
(ポウルティアエア・ウィロサ)の葉の裏面に綿毛が多くあるのに対し、
本種は葉がほとんど無毛であることからついた名である。
なお、ウシコロシは、牛の鼻に穴を通すときに用いるからである。
カマツカ属の花は小さく白色で、頂生の複散房花序か集散花序につく。
果実は球形または卵形のナシ状果である。