カミツレ
キ ク
マトリカリア(シカギク)
Matricaria recutita
マトリカリア・レクティタ
Sweet false chamomile
ヨーロッパ~西アジアに分布
一年草
キ ク
マトリカリア(シカギク)
Matricaria recutita
マトリカリア・レクティタ
Sweet false chamomile
ヨーロッパ~西アジアに分布
一年草
カミツレは草丈60㎝内外の一年草である。
地域により秋播きと春播きが行われている。
耐寒性もあるので、極寒地を除いては秋播き
(10~11月)のほうが生育がよい。
条件がよいと1株から10本以上の分茎がみられる。
開花時期は5~7月である。頭花は初め扁平であるが、
開花が進むにつれて花床が盛り上がり、最頂部の筒状花の開花時
には、ほぼ円錐状となって舌状花が下に垂れ下がる。
1個の頭花に白色の舌状花を10~20個つける。
筒状花は黄色で5裂し、基部に精油を含有する小さな油腺が多数見られる。
頭花の乾燥したものを民間薬として用いる。
頭花は生のままでも乾燥したものでも、
リンゴの果実に似た特異な香気がある。
頭花には青い色の精油アズレンその他のテルペン類、
および各種配糖体(下記参照)を含んでおり、ヨーロッパではもっとも
ポピュラーな薬用植物のひとつである。民間薬として、消炎、
発汗、駆風に煎薬として、あるいは浴湯料として利用されている。
もともと地中海沿岸地方に起源をもつ植物であるが、
現在はほとんどの全ヨーロッパ、ウラル、小アジア、コーカサス、
イラン、
アフガニスタンなどに分布し、北アメリカ、
オーストラリアでも帰化植物となっている。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前(植村猶行監修:NHK出版)]
カミツレという和名は、オランダ語の
kamille に由来するものである。
したがって、原語の発音の点から「カミルレ」と表現
されることもある。
本属の仲間は、
マトリカリア を掲載している。