カラタネオガタマは、中国原産で明治時代初期に渡来している。
常緑小高木で高さは3~5mで若枝や葉柄に多くの褐色短毛を密生する。
葉は長楕円形で先端がとがり、長さ7~10㎝で幅3~4㎝で光沢のある革質で、
葉柄は長さ2~5㎜である。
花は黄白色で径は2~2.5㎝で甘いバナナの香りが強いのが特徴であり。
風下では本種があることに直ぐに気づく。
開花時期は4~6月で、1花の開花日数は1~2日と短い。
耐寒性はやや弱い。花形にモクレン科の花の特徴がみてとれ、
モクレン科であることが容易にわかる。
オガタマノキ属は、熱帯アジア、中国、ヒマラヤなどに45種が分布する。
常緑高木で、日本には暖地にオガタマノキ1種がある。
モクレン属に似るが、本属では花が腋生し、心皮群が有柄で、
袋果が互いに離生し胚珠が多数であるので区別される。
葉は互生し、単葉で全縁で、芽は托葉に包まれる。
花は両性で単生し、花被片はふつう同形同大で花床の基部にらせん状につく。
雄しべは多数で花床上にらせん状につき、葯は線形で側向し、
葯隔はやや幅広くて先端が少し突出する。
心皮も多数でらせん状につき、雄ずい群の着生部との間に柄がある。
胚珠は各心皮に4~20個ある。
果実は袋果で、伸長した花床に穂状につき、
裂開すると赤い外種皮に包まれた種子が現れる。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
私は、本種の和名をカラタネオガタマ(唐種招霊)と思い込んでいたため、
本種の樹木名をカラタネオガタマ(唐種招霊)としている。