キンカチャは、チャ亜属、キンカチャ節に分類され、
中国の広西チワン族自治区の
ベトナム国境近くの低地に原産する常緑高木である。
1965年に発表された新種で、
ツバキ属では黄色の花が従来知られていなかったので、
新しい花色のツバキの育種素材として注目されている。
花は光沢のある純黄色で、一重抱え咲きとなり、
花径5~7㎝で春に伸びた枝と前年の秋に伸びた枝の葉腋に着花する。
花弁は10枚で、雄しべは多く、下部半分は合着し筒状となる。
花柱は基部まで3分裂する。開花時期は、11~3月である。
葉はビワの葉のように大きく、
長さ15㎝幅6㎝で長楕円形で葉脈は顕著で強くくぼむ。
新芽と新葉は紫紅色で展開すると緑色になる。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]