シバグリ(芝栗)、チョウセングリ(朝鮮栗)
ブ ナ
カスタネア( ク リ )
Castanea crenata
カスタネア・クレナタ
Japanese chestnut
北海道(西南部)、本州、
四国、九州、朝鮮半島中南部に分布
常緑高木
クリとはクリ属の1種で日本原産の
Castanea crenata
と、その果実のことをさすが、広義にはヨーロッパ、
アメリカ、中国などで食用に栽培されている同属中の他種をもさす。
クリは、日本では山野にごくふつうに見られる落葉高木で、
高さ約17mにおよぶ。
クリは、北海道(西南部)、本州、四国、九州、
朝鮮半島中南部に広く分布している。
東アジア、ヨーロッパ、
北アメリカ東部で発達した夏緑広葉樹林帯は、
日本ではとくにその優占樹種の名を冠して
ブナ-クリ帯ともよばれることがあったほどで、
クリの個体数の多いことが知られる。
クリの果実は秋に熟し、総苞(いが)
は球状で長さ1㎝前後の刺を密生する。
果実は熟すと4裂して中にふつう1~3個の堅果がある。
堅果は縦より横が長く、発芽時は子葉は果皮の外に出ず、
幼根と葉柄が外に出る。
一枚目(右上)は、花序であり、尾状に見えるのが雄花である。
雌花は尾状花序の雄花の基部についているが、画像では確認できない。
三枚目(左)は、広島県人さんが、「秋空」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 今日は気持ちのいいお天気ですよ。すっかり秋らしく
なりましたので、田舎の秋をお届けにきましたよ。
味覚の秋・・・・食欲の秋・・・ダイエット中には
酷な季節です。』
四枚目(左)も、広島県人さんが、『 栗の花が咲き出しました。』
とのコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
クリ属は、落葉高木または低木で、
北半球の温帯に約12種が知られている。
花は単性で腋生する。雄花は細長い尾状花序につき、
6全裂する花被と8~20個の雄しべがある。
雌花序は雄花序の基部につくか別の葉腋につき、
ふつう3雌花が鱗片のある総苞に包まれている。
果実は褐色の堅果で、2~4裂する有刺の総苞
(いが)内に通常1~3個ある。果実を食用とするが、
葉に斑が入るものや、鋸歯が深く切れ込むものもあり、
観賞用とされるものもある。
材は比較的強靭かつ加工がしやすく、
しかも水湿に耐えるので、
洋の東西を問わず鉄道の枕木に多用された。
その他日本では家屋の土台や浴室の板、
船材など水湿の多い場所に用いられ、
またシイタケ栽培の原木としての利用もあり、
樹皮のタンニンは染物、なめし皮用とされる。