クレオメは、熱帯アメリカ原産の一年草で、 日本へは明治時代の初めに渡来し、 夏花壇の草花としてふつうに栽培されている。
　茎の高さは80～100㎝で直立し、 長い柄をもった５～７小葉から掌状複葉を互生し、 葉柄のもとには刺状になった托葉があり、 全株に粘性をもった毛がある。
　夏に茎の上方に総状花序をつけ、 長い柄のある４弁花を下から順に咲かせ、 花色は桃色か白色で４個の雄しべが長く突出し、 蝶が舞う姿を連想させる。
　花は次々と咲き、１花は２日ほどでしおれる。 花後は細長い蒴果を結び、特色のある草姿となる。
[ 引用 ： 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修：小学館発行 )、 花の名前（植村猶行監修：ＮＨＫ出版）]