ゴボウ(牛蒡)
キ ク
アルクティウム(ゴボウ)
Arctium lappa
アルクティウム・ラッパ
Edible burdock , Harlock , Great burdock
ヨーロッパ、シベリア、中国東北部分布
二年草または短命多年草
キ ク
アルクティウム(ゴボウ)
Arctium lappa
アルクティウム・ラッパ
Edible burdock , Harlock , Great burdock
ヨーロッパ、シベリア、中国東北部分布
二年草または短命多年草
ゴボウは、ゴボウ属の1種で根や茎を食用とする。
ゴボウは、ヨーロッパ、シベリア、中国東北部に分布し、
日本では人間とのかかわりのある土地に繁茂する人里植物の
ひとつで、外国では牧草地の周辺などに多い。
茎はよく分枝し、葉は有柄で葉身は卵形から心臓形で、長さ30㎝になる。
頭花は径約4.5㎝で散房状に集まり、小花は紫紅色である。
ゴボウが日本に渡来したのは中世とされているが、
縄文前期遺跡(5500年前)の鳥浜貝塚(福井県三方湖畔)の発掘で
リョクトウ、シソ、エゴマとともにゴボウの存在が認められていることにより、
その頃にはすでに食用として利用されていた
ものと思われる。
ゴボウを食用にするのは日本人だけで、煮食のほかにいろいろな料理法がある。
ゴボウには根に糠質(イヌリン)、カルシウム、
リンがやや多く含まれるが、栄養価は高いほうではない。薬用にすることもある。
ゴボウ属は、二年草または短命の多年草である。
ヨーロッパ、アジアに約5種が分布し、北アメリカでも野生化している。
地下に丈夫な直根を形成する。葉は互生する。
頭花(頭状花序)は単生または総状、散房状に集まる。
総苞は円錐形~球形、総苞片は多数でかわら重ね状に並び、
ふつう先端に鉤(かぎ)状の刺がある。
小花はすべて両性の筒状花で、葯の下部は尾状である。
果実は痩果で、冠毛は数輪の剛毛からなる。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]