NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名コマクサ(駒草)
園芸(流通)名
別名
科ケ シ
属(和名属)ディケントラ(コマクサ)
学名Dicentra peregrina
ラテン語読みディケントラ・ペレグリナ
英名( Null )
原産・分布地日本の中部地方以北、北海道、千島、
原産・分布地サハリン、カムチャッカ、シベリア東部に分布
園芸上分類多年草

コマクサ

 コマクサは、日本の中部地方以北、北海道、千島、 サハリン、カムチャッカ、シベリア東部の寒帯に分布し、 高山帯の砂礫地に生える多年草である。
 草丈5~10㎝で葉はすべて根出し、 細かく裂けて粉白色を帯びる。
 根茎から1~数本の花茎を出して先端に2~7花をつける。 花は点頭し紅色で長さ2㎝で白花もある
 開花時期は7~8月である。
 和名の「駒草」は花の形が馬の顔に似ているところからつけられた。
 植物体にはアルカロイドのディケントリン ( dicentrine )、 プロトピン( protopine )などが含まれていて麻酔作用があり、昔は薬用として採取された。
 他の植物とはいっしょに生育せず、美しいので高山植物の女王といわれている。


 一・二枚目(右上・左上) は、こまさんが、 次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
 『 「こまくさ」を見に赤岳へ行って来ました。
  今年は雪が多くてまだ4mほどありました。
  でもこの雪渓を何個も超えないと「こまくさ」には
  会えないのです。アイゼンを付けての登山になりました。
  いっぷくの清涼剤になりますか。
  冷風を感じていただければ・・・・・こまくさ満開でした。』

 コマクサは、こまさんのトレードマークの花である。


  三枚目(左上) は、こまさんの自宅に咲いたコマクサを、 私に送ってくれたものである。
  コマクサは、一般的には高山植物であり、 平地での栽培は困難とされてるが、こまさんは見事に自宅で栽培され、
 こんな立派な花を咲かせている。

 コマクサ属は、北アメリカおよびアジアに12~19種が分布している。
 日本には1種、高山に自生するコマクサを産するだけである。 いずれも多年草である。
 植物体は無毛で粉白色を帯び、葉は細かく裂ける。 花は根出または腋生の総状花序につき、 淡紅色、淡黄色または白色である。
 花弁は4枚で外側の2枚は舟形で、内側の2枚はけづめがあり、 上部は癒合している。
 雄しべは6個あるが、3個ずつ上部まで合生する。 合生した3個のうち、中央の雄しべの葯は2室からなり、 他は1室に退化している。
 子房は1個で柱頭は2~4裂する。蒴果は熟すると2裂し、 種子は多数ある。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、 花の名前(植村猶行監修:NHK出版)]

 本属の仲間は、花姿がよく似た   ヒメケマンソウ  を掲載している。

【追記】
 コマクサ属は、APG Ⅱで ケシ科から分離し、ケマンソウ科(キンポウゲ目)として独立したが、 APG Ⅲで再びケシ科 (キンポウゲ目)のケマンソウ亜科となった。

1・2枚目画像撮影日(提供者:撮影地):2005.07.04 (こまさん:赤岳[北海道大雪山系])
  3枚目画像撮影日(提供者):2006.06.10(こまさん)

2015.03.27 First making day [2k/25ko/159600]
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