アカネ
オフィオリザ(サツマイナモリ)
Ophiorrhiza japonica
オフィオリザ・ヤポニカ
( Unknown )
本州(関東地方南部以西)~沖縄、中国に分布
多年草
一・二枚目(右上・左)は、野の調べさんが、「静寂の森」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 桜の便りも聞かれ心弾む季節となりました、今日は心配した雨も上が
り森の中に分け入りました。杉林の薄暗い中に少しずつ入って行きま
した。昨日の雨で落ち葉は濡れ、フカフカした感触は気持ちのいい
ものでした。空気は澄んで凛としたものが漂っているような中、向こう
に何か白っぽい固まりを見つけたので歩み寄りました。辺り一面に広
がって咲き誇っています。“サツマイナモリ”です。地を這うように咲い
ています。花冠が長く、筒形で先が5裂した白花を一方にかたよって
咲かせています。落ち葉の上に群生していた花びらには短い毛が
密集しています。森の静寂と森の風を感じすっかり癒されました。』
三枚目(左)は、野の調べさんが、「野遊びⅡ」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 次は場所を移動して車を走らせると杉林がありました。
鬱蒼とした森へと、車道から急勾配の道のない道を辿り
降りていきました。一歩足を踏み入れると、枯れ葉・
落ち葉がフワフワっとして土の匂い、緑の匂い、
ピーンと張り詰めた空気の中で深呼吸足元に目をやる
とサツマイナモリの群生に遭遇しました。白い可憐な花で
花冠が長く上を向いています。湿った林内では、
雪化粧をしたような息を呑むような美しさでした。』
四枚目(左)も、野の調べさんが、「陽春」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 さて、先日春風に誘われて散策を楽しみました。
山道をぶらぶら歩いて行き、林道から外れて奥に進むと、
樹木の下に群生する“サツマイナモリ”に出合いました。
白い衣装をまとい、そこの場所のみがまるで違う空気が
流れているような清楚な感じが何とも愛らしいでした。
辺り一面に群生しているサツマイナモリ、息を呑むような
美しさ、名前が判らず、必死で図鑑で調べたのが昨日の
ようです。あかね科で湿った林内に生える高さ20~30cm
の多年草、葉は対生で花期は3月~4月です。
白い花弁の内側には短毛が密生しています。
茎先には下向きに花序を出しています。
茎の先に巻散状の集散花序をつくり、
長さ1㎜ほどの小花柄のある白花を数個つけています。』
サツマイナモリは、本州(関東地方南部以西)~沖縄、
中国に分布する多年草である。草丈10~25cmで、
葉は卵形または長楕円状披針形で長さ2~5cm、
先は短くとがり、基部は狭まって長さ1~3cmの細い柄となる。
茎の先に巻散状の集散花序をつくり、
長さ約1mmほどの小花柄のある白花を数個つける。
花冠は漏斗形で先は5裂し、長さ1~1.5cm。
雄しべ5個は花冠から突き出ない。
花序には長さ3~7mmの線形の苞と小苞がある。