サンザシは、中国の長江流域を中心に、河南、広東、
広西、雲南、福建の諸州に原産する落葉低木である。
高さ1.5m内外になる。よく分枝し刺をもつ。
花は白色で径2㎝くらいで10個前後が散房状につく。
日本には1734年(享保19)に、薬用植物として渡来した。
サンザシは、日本ではあまり食用にされていないが、
中国ではオオミサンザシ (
C. pinnatifida var. major
[C.ピンナティフィダ・マヨル(変種)])
の実をサンザシとして食用にしている。
サンザシの果実にはビタミンAおよびビタミンCが
豊富に入っており、カキの5~6倍も多く含み、
そのまま生色にするか、
輪切りにして乾果としたり糖液を塗って山査糖球をつくったり、
またゼリーに加工したりする。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) 、
花の名前(植村猶行監修:NHK出版)]