スイートアリッサムは、地中海沿岸原産の多年草であるが、
園芸上は一年草としてあつかわれている。
花は小さいが多数つき、散房花序ないし総状花序となる。
花色は白またはラベンダー色である。
草丈は10~15㎝の極矮性で、分枝に富んで半球状になる。
毛氈花壇、縁植え、鉢栽培に適する。
開花時期は、6月から秋までと長く楽しめる。
多くの園芸品種が作り出されている。
スイートアリッサムは英名の呼び名である。
ニワナズナ属は、地中海北岸から
西アジアにかけての海岸地帯に約5種がある。
半耐寒性の一年草、多年草である。
花は4数性で、果実は短角果である。葉は全縁である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]
本属の花によく似たアリッスム属(
Alyssum )の花とは、
本属の花が純白~紅紫に限られていること、
分枝した毛(星状毛ではない)がある点で異なる。
なお、アリッスム属の花は花色が黄色のものが多く、
アリッサム・サクサティーレ もその一つである。
スイートアリッサムの園芸(流通)名は「アリッサム」
であるが、属はロブラリア属であり、
アリッスム属ではないので、混同しないこと。