ゼニゴケは、全世界分布する苔類である。
日本でも全国に広く分布するが、
山中にはほとんど見られず、人家の周辺などの地上に群生する。
葉状体は暗緑色でややつやがあり、
長さ10㎝幅1.5㎝にたっするが、形状の変異が大きい。
ゼニゴケは圃場や花壇をはじめ、
植木鉢の中まで侵入して他の植物と競合するため、
園芸上はむしろ厄介者あつかいである。そして、
いったん侵入すると無性芽によって盛んに増殖するため、
根絶することが難しい。
ゼニゴケ属の植物体は葉状でほふくし、2股状に分枝する。
葉状体の内部の組織はかなり複雑に分化している。
雌雄異株で、雌株には造卵器を生じる雌器托、
雄株には造精器を生じる雄器托が次々に現れる。
雌器托、雄器托ともに直立して
傘状である。(画像の植物体が雌株か雄株かは判別できないが、
画面中央等に傘状の雌器托または雄器托が確認できる。)
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )]