タイムは、ヨーロッパ南部原産の常緑小低木である。 高さ20㎝くらいと非常に小振りである。
　葉の形状は生育状態により異なるが、 長楕円状披針形から線形である。長さは５㎜前後と短い。
　花は頂部に頭状に集まる。花冠は長さ３㎜くらいで、 白色から淡桃色のものまである。
　タイムの精油はサイム油で香料とされ、 香辛料のタイムはこれの乾燥葉で、調理に使われるだけでなく、
加工食品に用いられる重要なものである。

　イブキジャコウソウ属は、北半球に広く分布し35種くらいがある。 通常30㎝に達しない低木である。
　葉は小さく全縁である。花は輪散花序につく。
　萼は筒状で２唇形となり、上唇は直立して２浅裂し、 下唇は３裂して中央の裂片が大きい。
　葉には精油を含み芳香がある。タイムは香辛料にされ、 これとほかの２、３種から得られる精油は香料とされる。
[ 引用 ： 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修：小学館発行 ) ]

画像撮影日(場所)：2004.05.25（浜名湖花博覧会[静岡県浜松市])