タカノツメは、日本各地に分布する落葉小高木である。
山地に生え、高さは6mほどになる。葉は3出複葉で、秋には黄葉する。
小葉は卵状楕円形で、縁には短い芒状の鋸歯がある。
5~6月ごろ、散形花序をだし小さな黄緑色の花を咲かせる。
果実は液果で、秋に紫黒色に熟す。
若芽は山菜となる。和名は、冬芽の形が鷹の爪を思わせることからついた。
鷹の爪(タカノツメ)というと、トウガラシ
( Capsicum annuum )
を連想するひとが多いと思いますが、タカノツメは、
トウガラシの栽培品種のひとつで、
学名は C. annuum
var. acuminatum cv. Taka-no-tsume
である。日本では代表的な栽培品種である。
実は小さく、先がとがってやや曲がった紡錘形である。長さはおよそ3㎝。
この形が鷹の鉤爪を連想させることからこの名がある。熟すと鮮やかな赤色になる。
乾燥させた実を丸ごと、あるいは輪切りや粉末にして香辛料として使う。
粉末にした鷹の爪は一味唐辛子と呼ばれる。