ランギク(蘭菊・乱菊)
クマツヅラ ➡ シ ソ に変更(APG)
カリオプテリス(カリガネソウ)
Caryopteris incana
カリオプテリス・インカナ
Blue beard
九州(西部および対馬)、
中国南部、朝鮮半島南部、台湾に自生
多年草
ダンギクは、九州、朝鮮半島南部、中国南部、
台湾に自生する多年草である。
基部が木質化する多年草で、全体に短軟毛が多くついて灰緑色となる。
茎は直立してかたく、株立ち性となるが分枝することある。
葉は卵形で、数個の粗鋸葉があり、
裏面には密毛があってやや灰色となり、
表面は灰緑色でキクの葉に似ている。
冬期は株元にロゼット状となって越冬する。
花序は腋生で、短柄があって多数の花が密生してつく。
花は長さ7㎜で紫色で芳香がある。
花冠裂片の1個は大形で縁辺は深裂する。雄しべは4個で、
花柱とともに長く花冠より伸びる。
開花時期は、7~9月で、茶花として切り花に用いるほか、
鉢や庭に植栽する。
三・四枚目(左・左下)は、花色が淡桃色~白色であり、
シロバナダンギク(
C. incana var. candida
[C.インカナ(変種)カンディダ ])の可能性がある。
和名は、花が段々につき、葉がキクに似ているところからである。
本種は、「キク」の名がついているが、キク科ではなく、
バーベナなどと同じクマツヅラ科(APG
でシソ科に変更)である。
カリガネソウ属は、東アジアからヒマラヤに分布する低木または多年草で、
約10種が知られている。
花は腋生か頂生の円錐状集散花序につく。
花冠は青色または白色で短い筒部をもち、舷部は5裂して開出する。
花冠裂片のうち1個は他より大きく、ときに縁が細裂する。
雄しべは4こあり、花冠の外へ長く突出し、花柱は先端が2裂する。
本属は、日本にはダンギクとカリガネソウの2種が分布している。
茎葉に不快な臭気がある。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]
【追記】
カリガネソウ属は、APG
でクマツヅラ科から分離し、シソ科
キランソウ亜科に変更になった。