NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名ツ ゲ(黄楊)
園芸(流通)名
別名
科ツ ゲ
属(和名属)ブクスス( ツ ゲ )
学名Buxus microphylla var. japonica
ラテン語読みブクスス・ミクロフィラ(変種)ヤポニカ
英名Japanese boxwood
原産・分布地関東以西、四国、九州に分布
園芸上分類常緑小高木


 ツゲは、関東以西、四国、九州の山地に分布し、 石灰岩地や蛇紋岩地に多い、常緑小高木である。
 小枝は無毛で4稜形となり、基部に芽鱗が宿存する。 葉はほぼ無柄で倒卵形か長楕円形でわずかにおう頭で長さ 1~3㎝で縁辺はやや裏側に巻く。
 花は淡黄色で、3~4月に開花する。

 櫛といえばツゲといわれるように、ツゲの木材は独特の用途がある。 木材は微小な道管が均質に分布する散孔材で、 成長はきわめて遅く、黄色、心材と辺材の区別が明らかでない。 材質は均質で非常にかたく、緻密できめが細かく狂いが少ない。 また粘りけが強く、工作は容易で、表面はよく磨けば光沢が出る。 耐久、保存性に優れ、生長が遅いことも相まって、 国産の木材中でもっとも高価なものである。

 ツゲのおもな用途に、櫛材、印材、版木をはじめ、 笛、三味線や琵琶のばち、そろばんの球、定規、製図、 測量用具、将棋の駒、家具指物、象眼などの小細工ものがある。
 櫛材としての利用の歴史は古く、 奈良時代の平城京跡や藤原京跡から見つかっており、 上古からツゲの櫛は女性の髪を飾っていたことがうかがえる。

[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
     花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]


 三枚目(左)は、結実したばかりの果実であり、 花柱が3個であるので、花柱のなごりが3個あることが確認できる。

 ツゲ以外にツゲと名の付く植物には、イヌツゲ、マメツゲなどがあるが、 イヌツゲ、マメツゲはモチノキ科モチノキ属の植物でツゲとは科・属ともに異なる。

1枚目画像撮影日:2008.03.16
2枚目画像撮影日:2007.03.04
3枚目画像撮影日:2007.04.14
4枚目画像撮影日:2009.03.15

2015.06.17 First making day [4t/43tu/208600]
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