トビラ(扉)
トベラ
ピットスポルム(トベラ)
Pittosporum tobira
ピットスポルム・トビラ
日本(関東以西)、朝鮮半島南部、
台湾、中国に分布
常緑低木又は小高木
トベラは、日本(関東以西)、朝鮮半島南部、台湾、
中国に分布する常緑低木又は小高木で、高さ2~3mである。
葉は革質で長楕円形で全縁である。雌雄異株である。
花は頂生の集散花序に多数生じ、白色から後に淡黄色となり、芳香がある。
開花時期は、4~6月である。花序に短毛が密生する。
果実は円形で、秋に熟す。果実は熟すと開裂して赤い種子をだし、
種子の表面は強い粘りけがある。
耐寒性がかなりあり、庭木として植栽し、生垣にも用いる。
トベラは、雌雄異株であり、一枚目(右上)が雌花で、
二枚目(左上)が雄花である。
一枚目の画像からもわかるように、雌花にも雄しべはあるが、
未発達のため雄しべの機能はない。
中心に雌しべがあるかどうかで雄株と雌株の区別ができる。
トベラは、5数性であり、萼片、花弁、雄しべともに5個である。
別名の「トビラ」由来は、全体に悪臭があるため、
節分のときに扉にはさんで魔除けにしたことからといわれている。
種小名は和名からきている。
トベラ属は、旧世界の熱帯から暖帯に分布し、南半球に多く、およそ160種がある。
低木または小高木で、おおくは常緑性である。
花は集散花序をなすか単生で、萼片は5個で、基部は離生または合生する。
花弁は5枚で離生または合生する。雄しべは5個で、雌しべは1個である。
果実は球形または卵形の蒴果で、種子は多数で、平滑で粘液に包まれている。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
五枚目(左)は、枯れ木の途中から宿り木のように生えているトベラである。
この画像は切り株から芽吹きしたトベラか、鳥などによって運ばれた種が、
たまたま枯れ木のすき間に入って発芽したものかは定かでない。
仮に切り株から発芽したものであるなら、
トベラの木がこんなに太くなるものか疑問である。