リンドウ
エウストマ(トルコギキョウ)
Eustoma grandiflorum
エウストマ・グランディフロルム
Prairie gentian
北アメリカのネブラスカ・コロラド・
テキサス州およびメキシコに自生
一年草又は二年草
トルコギキョウは、北アメリカのネブラスカ、コロラド、
テキサス州およびメキシコに自生する一年草又は二年草である。
茎は直立し、高さ約90㎝になる。葉は肉厚で灰緑色を呈し、
卵形~長楕円形で長さはほぼ7.5㎝以下である。
花は淡紫色で長さ、径ともに約5㎝である。
園芸的に改良されたものでは、花色は淡紫~濃紫、白、
淡桃~濃桃、これらの中間色などと幅広い変化が見られる。
また、雄しべが花弁化して半八重から
30個以上の花弁をもつ八重咲きまである。
花弁の基部には黒紫~緑色までの斑点がつく
最近では2色のパステル系が人気の中心となっている。
本種は、花色が珍しい淡緑色であり、
㈱サカタのタネが販売している園芸品種の可能性が高い。
本種は、昭和10年代に日本に導入され、以後、
高さ30㎝前後の矮性品種(紫色)、50㎝程度の高性品種(白色)が導入され、
西村進氏らにより長野県で切り花用の品種改良が進められてきた。
昭和50年代には、桃色花が出現し、さらに八重咲きが出現したが、
花が重くなりすぎてしまい、その後半八重へと改良が進んだ。
切り花用として広く普及したのは、桃色系の改良による。
それは、切り花後、花弁が夜間に閉じない。草丈も50~150㎝までとなり、
受け咲きも作り出された。
そのためトルコギキョウが世界中から注目されるようになった。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]
余談ですが、リンドウ科エウストマ属で分布地が北アメリカ、
メキシコの花に、なぜ「トルコギキョウ」
という和名が付いたのでしょうか?
和名「トルコ」の由来は、諸説あるが、
以下の3つが有力な説のようである。
1.ブルーの花色がトルコ石に似ているから
2.花色が地中海の海の色を連想させるから
3.花がトルコ人のターバンに似ているから