トウダイグサ(トウダイグサ亜科)
サピウム(シラキ)
Sapium sebiferum
サピウム・セビフェルム
Vegetable-tallow , Chinese tallow tree
中国中・南部原産
落葉高木
ナンキンハゼは、中国中・南部原産の落葉高木である。
葉はひし状広卵形で鋭尖頭である。
花は長さ10㎝くらいの総状花序につき、花序の基部に
0~3個の雌花が、上部に多数の雄花がつく。
果実は秋に熟し、やや扁平な球形で種子は3個で、表面は白いろう物質におおわれる。
種子の油は有毒であるが、中国ではろうそくやせっけんの材料に用いる。
2枚目(左)は、雄花群である。細部まではわかりにくいが、花弁が無いことはよくわかる。
シラキ属は、熱帯、亜熱帯に100種以上が分布する。
落葉または常緑の低木または高木で、葉は互生する。
花は雌雄同株で、頂生の総状または円錐花序につく。
雌花は花序の下部につき、それより上に雄花群が多数つく。
雄花群は苞腋に出て、各雄花に3個の雄しべがある。
雌・雄花とも萼は3浅~深裂し、花弁はない。
果実は硬質または肉質の蒴果である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
3枚目(左上)は、ナンキンハゼの果実である。3個の種子の表面が、 ろう物質でおおわれていることがよくわかる。
4枚目(左)は、紅葉したナンキンハゼである。 モミジにも負けていないくらいの綺麗な紅葉が楽しめる。
5枚目(左)は、近くで種を取ってきて、
自宅で鉢に撒き発芽したところである。
非常に発芽率もよく、栽培しやすい樹木である。
6枚目(左)は、発芽後、約半月が経過した状態のナンキンハゼである。
7枚目(左)は、発芽後、約1ヶ月が経過した状態である。
もう立派にナンキンハゼとわかる樹形になってきている。
8枚目(左)は、6枚目の木の16年後の紅葉した樹形である。
ここ数年は、紅葉し始めると次から次へと葉が落ちてしまい、
このように立派に紅葉した姿を見ることができなかったのですが、
今年はこのように綺麗に紅葉してくれました。
なぜ今年だけこのように立派に紅葉したかは不明である。
9枚目(左)は、16年後のナンキンハゼの全体の姿である。
3本をこのように盆栽風に仕立てており、一番太い木の根元
の幹太さは15㎝ほどにもなった。
この後、葉がすべて落ち後に細い枝の付け根で切り落とし、
翌年の春に新しい枝を出さして、また秋の紅葉を楽しむように
しており、樹高は今後もほとんど変わらないようにしている。