メ ギ
ナンディナ(ナンテン)
Nandina domestica
ナンディナ・ドメスティカ
Nandina , Sacred bomboo , Heavenly bomboo
本州中部以南、中国、アジアに分布
常緑低木
ナンテンは、日本では本州中部以南の暖地山林中に自生し、
中国、アジアに分布する常緑低木である。
野生種では茎は単一でほとんど分枝せず、
古い茎の上部に枯死した葉柄がついている。
葉は茎の頂部にやや密生し、小葉は披針形で長さ3~7㎝で、
先端はとがり表面は光沢があり濃緑色で、ふつう秋に紅葉する。
花序は大形で長さ20~40㎝で、花は径0.6㎝くらいで白色である。
開花時期は6~7月である。
果実は秋に熟し、冬中鑑賞でき、かつ小鳥の餌になる。
本属の仲間は、
シロナンテン 、
オタフクナンテン を掲載している。
和名のナンテンは南天燭の略で「難転」に通じ、
一名ナルテン(成天)ともいい、円満成就の吉祥にちなむとして、
日本では古くから縁起木、魔よけ、厄よけの木として庭前に植え、
祝事の床に生け、重詰などの進物にその葉を添える習慣がある。
現在、庭木、鉢物、盆栽、切り花、薬用などに植栽され、
栽培による変異が多く、キンシナンテン、シロナンテン、
フジナンテンなどの変種がある。
三枚目(左)は、みずがめ座さんが、新年のあいさつに、 私に送ってくれたものである。
ナンテン属は、インド、東アジアに分布する単型属である。
高さ2~3mの常緑低木で、茎は直立し、粗面で暗色で、材は黄色である。
葉は大形で互生し、数回羽状複葉で短柄があり中軸には関節がある。
花は頂生の円錐花序につく。萼片は多数で、3個ずつ輪生し、
内側のものがしだいに大きく花弁状となり、花弁との区別は不明瞭になる。
花弁はふつう6枚で、雄しべも6個で、葯は黄色で縦裂する。
果実は球形の液果で、ふつう赤熟し、2種子がある。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]