マ メ ( マ メ 亜科)
デスモディウム(ヌスビトハギ)
Desmodium oxyphyllum
デスモディウム・オキシフィルム
Thunberg's bush-clover
日本各地、朝鮮半島、中国、ヒマラヤに分布
多年草
ヌスビトハギは、日本各地、朝鮮半島、中国、
ヒマラヤに分布する多年草である。
平地や山地の草原などに生え、高さ30~120㎝になる。
葉は3出複葉で、小葉は卵形である。
7~9月ごろ、茎の先端や上部の葉腋に総状花序をだし、
小さなピンク色の蝶形花を咲かせる。
果実は節果で、ふつう小節果は2個である。
節で折れた小節果には鈎状の毛があり、
動物の体毛などに付着して散布される。
和名は、節果のかたちが泥棒の「忍び足の足跡」
に似ているということから。
ヌスビトハギ属は、世界の熱帯から温暖地帯におよそ
180種が分布している。日本にはフジカンゾウや
マルバヌスビトハギなど9種が自生する。
草本または低木である。葉は1~7小葉からなるが、
多くは3出複葉で、托葉は線形で離生する。
花は頂生か腋生の円錐花序につく。萼は5歯を有する。
花冠は蝶形で、雄しべは10個で2体雄ずいをなす。
果実は扁平な豆果で、多くは裂開せず、鉤状の小毛でおおわれる。
一・二枚目(右上・左上)は、野の調べさんが、「初秋Ⅲ」
のタイトルで、次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 足元に ピンク色の小さな花を穂状につけた草丈は
50cm~1m位の茎を見つけました。
名の由来はは盗人萩(ぬすびとはぎ)で、
盗賊の忍び足の足跡に節果の形が似ていることらいしのです。
可憐な小さい花なのに少し可愛そうな気がします。
まだ日中は残暑が厳しいですが、森の中はもう秋の季節が巡ってるようです。
この辺りから漂ってくる緑の香り、草の匂い、
植物が放つ香り、時折、風が森の中を吹き渡る、その音は騒音に
慣れきった耳に自然の音は心地よかったです。』
野の調べさんのコメントは、いつもながら詩的な響きがあり、 その花をあたかも見ているような感覚になる。