ネメシアは、南アフリカ原産の一年草である。
草丈15~16㎝になる。多く分枝して、
枝端に多数の花を総状花序につける。
葉はへら形または線形である。
花色は赤、白黄、紫や複色のぼかしとなり、
しばしば花冠裂片に紫色の模様があり、
黄色花の喉部に濃斑や微毛をもつ。
花筒基部は袋状に発生する。やや自家不和合性で、
種子生産量の劣るものがある。
ネメシア属は、一年草、多年草または亜低木で、
約60種からなり、おもに南アフリカに多く分布するが、
少数が熱帯アフリカにもある。
1~2種が園芸的に改良されて栽培されている。
葉は対生で、花は頂生の総状花序につくか、
まれに葉腋に単生し、萼は5裂する。
花冠は唇形で上唇は4裂し、下唇は円頭またはおう頭で、
筒部は短く、袋または距が発達する。
雄しべは4個である。果実は蒴果である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]