ハアザミ(葉薊)
キツネノマゴ
アカンツス(ハアザミ)
Acanthus mollis
アカンツス・モリス
Artist's acanthus , Soft acanthus
ヨーロッパ南部、北アフリカ、西南アジア原産
常緑多年草
キツネノマゴ
アカンツス(ハアザミ)
Acanthus mollis
アカンツス・モリス
Artist's acanthus , Soft acanthus
ヨーロッパ南部、北アフリカ、西南アジア原産
常緑多年草
ハアザミは、ヨーロッパ南部、北アフリカ、
西南アジア原産の常緑多年草である。
草丈90~120㎝になる大形種である。葉は長さ50~60㎝で、
幅25~30㎝くらいあり、羽状に深裂する。
裂片の先はとがっているが、刺はない。
8~9月ごろ、長さ50~80㎝の花茎を伸ばし、
花を穂状に密につける。
唇弁は白色地に淡桃色を帯び、紫色の脈がある。
非常に大形で、古くから庭や切り花用に栽培され、
本種の代表種といえる。
日本へは明治の末期に渡来した。いくつかの変種がある。
ハアザミ属の植物は、地中海沿岸、熱帯アジア、
熱帯アフリカなどに約50種が分布している。
高さ30~150㎝になる多年草または小低木である。
葉は根出し、大形で羽状または欠刻状に深く裂け、光沢がある。
花茎は葉の上に長く伸び、密な穂状花序に、
白、ピンク、紫紅色などの唇形花を夏に開く。
花弁は上唇が退化しており、先端が3裂する下唇だけからなる。
この下唇を包むようにして萼がある。
左右に線形の小苞が1個ずつある。花を支える苞には鋭い刺がある。
葉の形が美しく、古くから西洋建築のコンクリと様式の飾り物や
絵画のアカンツス模様としてしばしば登場する。
古くは根と葉を薬用として利用するために栽培されていたが、
露地栽培が容易なため近年は切り花や花壇によく用いられる。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]