ヨメノナミダ(嫁の涙)
ミズキ ➡ ハナイカダ(APG で新設科)
ヘルヴィンギア(ハナイカダ)
Helwingia japonica
ヘルヴィンギア・ヤポニカ
Japan helwingia
日本各地、中国に分布
落葉低木
一枚目(右上)は、野の調べさんが、「ハナイカダ」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 ハナイカダのお届けです。葉の真ん中に小さな花を
つけています、山地に生える雌雄異株の落葉低木です、
面白く不思議な植物ですね。由来は葉を筏(いかだ)に
見立て、その上に乗る花や実を筏の上に乗る人に
見立てたものですが、初めて教えてもらった時は
びっくりしましたが、今は毎年ハナイカダに出合うのを
楽しみにしています。』
二枚目(左)も、野の調べさんが、「ハナイカダの花」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 今日森の中に入ると、なんとハナイカダの雌木・雄木が
いたるところにありました。びっくり、きっと今まで気が
付かなかったのだと思います。でも私の接写10cmの
デジカメでは、これが限度です。
小さくて見難いですが感じだけでも 』
三枚目(左)も、野の調べさんが、「山で出会った花」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 ハナイカダです。ハナイカダは葉の中央に花を咲かせ、
実を付けるおもしろい植物。名前の由来は葉の上に
載った花や実を、筏に乗った人に見立ててらしい
のですが何とも風流ですね~。
今まで、花は何度も観てますが果実は初めてみました。
花が終わり黒く熟した果実は緑色の花よりは目立ちます。
雌雄異株で、雄株では葉の上に多数の雄花ができます
が、雌株では多くは1つの花しか付かないそうです。
それで此葉は雌株ということですね。果実が葉の中央部
で宙に浮くように乗っています。若葉は山菜としても利用
できるそうです。山歩きの時はいつも左右の樹木を
観ながら歩きます。汗をかきながら、そろそろきつくなり、
フト植物に出合えるともう疲れが飛んでしまいます。
ハナイカダの果実に出合えて、
山歩きの醍醐味を味わいました。』
四枚目(左上)も、野の調べさんが、「不思議な植物」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 我が家のベランダにハナイカダの花が咲きました。
葉の真ん中に小さな花がついています。葉身を筏に
見立て、筏に花を乗せた植物ということでこんな名前が
つけられました。雌雄異株で、雄株では雄花が数個
集まって、また、雌株では1~3個の雌花がそれぞれ
葉の中央につくそうです。
ですから雌株ということになりますね。面白いですね。』
五枚目(左上)は、野の調べさんが、「やっと見つかりました」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 “ハナイカダ”を10年以上前に教えてもらいそれから
ずっと探していました。もう発見した時は嬉しくて、嬉しくて感動~!
色は、葉と同じ色をしていて目立たなく、気づ気づかれにくですが、
葉の真ん中に花が咲き、実がなるという不思議な
木なのです。雌雄異株で、この木は雌木です。葉を筏(いかだ)
に見立て、その上に乗る花や実を筏の上に乗る人に
見立てたもので、花や実を付けている姿を見れば、
忘れがたい植物の1つです。
若葉は山菜として食べることもできるそうです。
花は5月~6月にかけて咲きます。』
ハナイカダは、日本各地、中国に分布する落葉低木である。
雌雄異株である。葉は互生し、卵状楕円形で先がとがる。
花は淡緑色で5月頃葉の中央中肋上につく。
雌花は1~3個で、雄花は数個集まって咲く。
果実は球形で径約7㎜である。黒く熟す。(三枚目(左上二)画像参照)
ハナイカダの名は、葉の上に乗っている花や実の姿を筏乗りに見立ててつけられた。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]
別名の「ヨメノナミダ」はどのような由来で付いたか知りたいところである。
【追記】
ハナイカダ属は、APGⅡ(2003年発表)
では、ミズキ科(ミズキ目)から分離し、ハナイカダ科
(APG で新設された科)として、
モチノキ目に変更された。