ハナカンザシは、オーストラリア原産の一年草である。
高さ30~60㎝で、全株ほとんど無毛で、
基部付近から多くの枝を出し、各枝端に頭花を単生する。
葉は多数あり、線形またはへら状披針形である。
上部の葉は披針形となり粉緑白色である。
頭花はやや大きく、短い柄があり、径2.5~5㎝である。
外側の 総苞片
は卵形または長楕円形で先端が褐色である。
内側の総苞片は大きくて花弁状で、濃桃、淡桃、白などを呈する。
総苞片の基部は厚くなり、褐色または緑色を帯びる。
花弁のように見えるのは総苞片で、花は中心の黄色い筒状花のみである。
一・二枚目(右上・左)は、内側の総苞片が八重で白色であり、
園芸品種の可能性が高い。
ハナカンザシ属は、アフリカ南部、オーストラリアに48種原産する。
半耐冬性の一年草または多年草まれに小低木である。
葉はふつう互生し、全縁でまれに下部の葉は対生する。
頭花(頭状花序)は単生または群生し、
総苞片に囲まれた黄色の両性小花をつける。
総苞片は鱗片状または膜質でかわら重ね状に重なる。
内側の総苞片はふつう大きくなって花弁状となり、
白色、バラ色または黄色で美しく、
基部が厚くなって緑色または褐色を帯びる。
小花は筒状花のみからなる。