ハンカチノキ
ハンカチノキ（ハンカチの木)
ハトノキ（鳩の木)
ミズキ ➡ ヌマミズキに変更（APG Ⅳ)
ダヴィディア（ハンカチノキ)
Davidia involucrata
ダヴィディア・インウォルクラタ
Dove tree , Handkerchief tree
中国(湖北西部・四川・貴州・雲南北部)に分布
落葉高木
ハンカチノキは、中国（湖北西部、四川、貴州、
雲南北部）に分布する落葉高木である。
高さ15～20mになる。葉は鮮緑色で長さ
９～15㎝の心臓形で粗鋸歯縁で、表面に絹毛が生え、
裏面は短い柔毛が生えフェルト状になる。
開花時期は、５～６月である。花序を包む苞の大きさは長さ
７～20㎝、幅３～５㎝で、
満開時にはたくさんのハンカチが垂れ下がるようになり印象的である。
果実は、紫緑色の長卵形石果で長さ３～４㎝で、
中に種子が３～５個ある。
ダヴィディア属は、単型属で、標高2000mの森林中に自生する。
落葉高木で、枝を広げる。
葉は単葉で互生し、広卵形で質薄く、長い葉柄をもつ。
花は単性で小さく、径２㎝ほどの頭状に集合し、
下垂する大小２個の、大きな白色の苞に囲まれる。
雄花には、１～９個の長い雄しべがあり、
花糸は白く、葯は赤みを帯びる。
雌花には、卵形の下位子房をもつ雌しべと退化雄ずいがある。
花はいずれも花被を欠く。果実は石果である。
五枚目（左最下段）が、すずなりの果実である。
ヌマミズキ科は、単型科であるが、 ときにニッサ科に入れられることもあり、 以前はミズキ科に分類されていた。 いずれにせよ、それらの科に近縁であり、 ともにセリ目にまとめられている。
[ 引用 ： 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修：小学館発行 )、
花の名前（ 植村猶行監修：ＮＨＫ出版 ）]
【追記】
ダヴィディア属は、APG Ⅱ
でミズキ科から分離し、ミズキ目に新設されたヌマミズキ科に変更になった。
しかし、ヌマミズキ科は APG Ⅲ
でミズキ科に統合された。
さらに、APG Ⅳ では、
再度、ミズキ目のヌマミズキ科として
ミズキ科から分離し、単独の科となった。
