ヒレハリソウ(鰭玻璃草)
コンフリー
ムラサキ
シンフィツム(ヒレハリソウ)
Symphytum officinale
シンフィツム・オッフィキナレ
Common comfrey , Healing herb
ヨーロッパ、小アジア、シベリア西部に野生
多年草
コンフリー
ムラサキ
シンフィツム(ヒレハリソウ)
Symphytum officinale
シンフィツム・オッフィキナレ
Common comfrey , Healing herb
ヨーロッパ、小アジア、シベリア西部に野生
多年草
ヒレハリソウは、ヨーロッパ、小アジア、
シベリア西部に野生する多年草である。
日本には明治中期に渡来した。園芸植物として植栽されている。
高さ30~40㎝で、根は分岐した紡錘根になる。
全株に白い短粗毛があり、茎には翼がある。
葉は卵形披針形で有柄で、
上部の葉は無柄で基部は翼となって茎に流れる。
花は白、黄、紫色で、花冠は筒状で先端が5裂して反巻し、
下向きに開花する。
根はかつてヨーロッパで「シンフィツム根」とよばれて、
カタル、下痢、出血などに使われた。
若い葉は食用にできる。斑入り葉や花色の変わった園芸品種がある。
ヒレハリソウ属は、ヨーロッパからコーカサス地方に約25種が分布している。
しばしば剛毛を有し、ときに塊根をもつ多年草である。
葉は単葉で互生し、根出葉と茎葉がある。
花は総状様の集散花序につく。萼はふつう5深裂で、
花冠は筒状で上半部がふくらみ、先端が5浅裂する。
雄しべは5個で花冠から超出しない。分果は1~4個の小堅果からなり、
小堅果の基部に環状のふくらみがある。
しばしば日本ではコンフリーとよばれ、
ヒレハリソウとオオヒレハリソウが栽培されている。
一般には前者をコンフリーとよぶが、
ヨーロッパでコンフリーとよばれているのは後者である。
近年、コンフリーについてはいろいろと薬効が喧伝
(けんでん:さかんに言いふらすこと)
されたが、これにはその使い方などに
疑問があり、最近はあまりかえりみられなくなった。
観賞用には栽培され、食用にもなる。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]