NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名ヒレハリソウ(鰭玻璃草)
園芸(流通)名
別名コンフリー
科ムラサキ
属(和名属)シンフィツム(ヒレハリソウ)
学名Symphytum officinale
ラテン語読みシンフィツム・オッフィキナレ
英名Common comfrey , Healing herb
原産・分布地ヨーロッパ、小アジア、シベリア西部に野生
園芸上分類多年草


 ヒレハリソウは、ヨーロッパ、小アジア、 シベリア西部に野生する多年草である。
 日本には明治中期に渡来した。園芸植物として植栽されている。
 高さ30~40㎝で、根は分岐した紡錘根になる。 全株に白い短粗毛があり、茎には翼がある。
 葉は卵形披針形で有柄で、 上部の葉は無柄で基部は翼となって茎に流れる。
 花は白、黄、紫色で、花冠は筒状で先端が5裂して反巻し、 下向きに開花する。
 根はかつてヨーロッパで「シンフィツム根」とよばれて、 カタル、下痢、出血などに使われた。
 若い葉は食用にできる。斑入り葉や花色の変わった園芸品種がある。

 ヒレハリソウ属は、ヨーロッパからコーカサス地方に約25種が分布している。 しばしば剛毛を有し、ときに塊根をもつ多年草である。
 葉は単葉で互生し、根出葉と茎葉がある。
 花は総状様の集散花序につく。萼はふつう5深裂で、 花冠は筒状で上半部がふくらみ、先端が5浅裂する。
 雄しべは5個で花冠から超出しない。分果は1~4個の小堅果からなり、 小堅果の基部に環状のふくらみがある。

 しばしば日本ではコンフリーとよばれ、 ヒレハリソウとオオヒレハリソウが栽培されている。
 一般には前者をコンフリーとよぶが、 ヨーロッパでコンフリーとよばれているのは後者である。
 近年、コンフリーについてはいろいろと薬効が喧伝 (けんでん:さかんに言いふらすこと) されたが、これにはその使い方などに
疑問があり、最近はあまりかえりみられなくなった。 観賞用には栽培され、食用にもなる。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]

1・2枚目画像撮影日:2005.05.15

2015.09.05 First making day [6h/62hi/257000]
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