ブルーベリーは、スノキ属の数種の総称で、
果樹として栽培されている。
本種は、北アメリカ原産の落葉小低木である。
7~8月に成熟し、甘酸適度で風味がすぐれ、
生食のほかジャム、パイ、菓子原料など広く利用されている。
20世紀の初めにアメリカで野生から栽培に移され、
優良品種の育成によって急速に伸びた。
日本には1951年ころ導入されたが、一般に栽培は行われなかった。
ようやく最近になって関心がもたれ、一部で栽培されている。
秋の紅葉が美しく、庭木や家庭果樹としての利用価値もある。
スノキ属は、北半球の熱帯から寒帯まで広く分布し、
いくつかの節に分類され300種近くが知られ、
日本には十数種が自生している。
落葉または常緑の低木でまれに高木やつるとなる。葉は互生し、
花は単生するかまたは総状になり頂生または腋生する。
萼は通常明らかに4~5裂する。
花冠は壺形あるいは鐘形で4~5に浅~深裂する。
雄しべは8個または10個である。
花糸は糸状で、葯は上部が筒状に伸び、その先で孔開裂する。
また葯の背面にはしばしば2個の刺状突起がつく。
花柱も糸状でふつう雄しべより長い。
子房は下位で果実は液果となり、種子を数個ないし多数含む。