ヘリオトロープ 、ニオイムラサキ(匂い紫)
ムラサキ
ヘリオトロピウム(キダチルリソウ)
Heliotropium arborescens
ヘリオトロピウム・アルボレスケンス
Heliotrope , Cherry-pie
ペルー原産
常緑小低木
ムラサキ
ヘリオトロピウム(キダチルリソウ)
Heliotropium arborescens
ヘリオトロピウム・アルボレスケンス
Heliotrope , Cherry-pie
ペルー原産
常緑小低木
ヘリオトロープは、ペルー原産で古くから栽培されている常緑小低木である。
散開した枝条には剛毛がある。葉面の葉脈に沿ってひだが走り、
裏面に毛茸(もうじ)が多く白みを帯びる。
短い漏斗形の花は長さ3㎜と非常に小さい。
精油を分泌して特有の芳香を発するので古くから香料に用いられてきた。
俗にバニラ香とよばれ、その主成分はピペロナールといわれるが、
詳しいことは明らかでない。
かつて本種のうち大形の個体がニオイムラサキとして区別されていたが、
現在は同種と見なされている。
キダチルリソウ属は、熱帯および温帯の各地に約250種が広く分布しているが、
そのうちの数種だけが園芸品種として栽培が行われている。
高さ50~100㎝の小低木のものから、10~40㎝の一年草のものまである。
葉は単葉でふつう互生する。
小さな花が多数集合して集散花序につき、
紫菫または白色で、強い芳香を発する。
萼は5深裂する。花冠は5裂し、喉部に鱗片がない。
雄しべは5こあり、花外に超出しない。
果実は4個の分果からなる。