NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名ヤッコソウ(奴草)
園芸(流通)名
別名
科ヤッコソウ
属(和名属)ミツラステモン(ヤッコソウ)
学名Mitrastemon yamamotoi
ラテン語読みミツラステモン・ヤマモトイ
英名( Unknown )
原産・分布地日本特産で四国、九州、沖縄に分布
園芸上分類寄生植物


 ヤッコソウは、日本特産で,四国、九州など暖帯南部の シイノキの根に群れをなして生える寄生植物であり、稀産である。
 本種は、葉緑素を欠き活物寄生をする。高さ5~7cmである。
 シイの木の根に寄生する1年生の植物で、 多肉質で乳白色のかわいい形がやっこさんに似ている事からついた。
 ヤッコソウは、幡多(高知県幡多郡)の山本氏が幡多のシイ林で発見して、 明治44年牧野富太郎博士が命名されたものである。 発見地・発見者・命名者すべてが高知である。種小名は発見者への献名になっている。

 ヤッコソウは、大名行列の奴(やっこ)の群れが練り歩く姿からとったという。
 四国、九州、沖縄に見られる。徳島県海部町奥浦が分布の北限と言われている。

 以上が、ヤッコソウについての調査結果である。 諸説あり、日本特産とする説と東アジアにも分布とする説があり、 どちらが正しいか私の知識で判別できないので、ここでは日本特産説を採用した。 また、沖縄に分布しているか定かでないが、とりあえず分布地には沖縄も含めた。

 一~三枚目(右上~左上)は、野の調べさんが、「行く秋」のタイトルで、 次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
 『 秋も深まり、紅葉の美しい霜月となりました。さて、昨日山に入りました。
  するとヤッコソウの情報を耳に入れ飛び上がる程の興奮と共に 地図を描いていただき計画を変更して見つける事にしました。
  教えてくださったのは、その場所から2番目にタブの木の根元でした。 必死に探すのですが、どうしても見つかりません。
  腰を屈め、その辺りの範囲を広げずっと探し続けました。 蛇も怖いなと思いながらも、落ち葉を掻き分け探します。
  2、30分経ち諦めかけた時、 何と一番目の木の根元にヤッコスウの群生を発見しました。\(^O^)/ヤッター
  やっと見つけました!。以前からいつか観てみたと思っていたので今日は大収穫でした。
  調べてみました、ヤッコソウは、徳島、高知、宮崎、 鹿児島から沖縄までに分布するそうで体が白く緑色の葉を持っていない。
  自分では養分を作ることができず、 別の植物にくっ付いて養分をもらっている寄生植物です。
  大きさは1cm未満で由来は、秋に 「やっこ 」 に似た白い花を付けるのでこの名が付いたそうです。
  昨日は嬉しくて山の醍醐味を味わいました。』

 ヤッコソウ属は、ヤッコソウと中南米に分布する M. matudae の2種からなり、 いずれも葉緑素を持たない全寄生植物で、
森林のシイノキなどの根に寄生する。

 ヤッコソウ科は完全な寄生生活を営み、葉緑体を持たない。 葉は燐片状に退化し、大部分の種が熱帯に分布する。
 1属2種だけからなり、日本ではヤッコソウ1種がある。
 巨大な花をつける熱帯性のラフレシア・アーノルディイは ヤッコソウ科に属しブドウ科の植物に寄生する。

1・2枚目画像投稿日(投稿者):2009.11.09(野の調べさん)
  3枚目画像投稿日(投稿者):2009.11.10(野の調べさん)

2015.10.21 First making day [8y/81ya/300600]
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