ヤブガラシは、日本、東アジア、東南アジア、
インドに分布する蔓性多年草である。
日本では、全国のやぶ、林縁、垣根などに生育している。
ヤブガラシは、やぶなどに生え、
ほかの植物に覆いかぶさって枯れさせるというのが和名の由来である。
地下茎を伸ばし、いたるところから芽を出して繁殖する。
茎はつる性で長さ2~3mほどに伸びる。
葉は互生で、5枚の小葉に分かれた鳥足状の複葉である。
花は葉の反対側に多数つき、集散花序につく。
花色は緑色で、花盤は黄赤色で後にピンク色に変わる。
花は朝咲き、緑色の花弁は4枚で、午前中に早く落ちる。
花径は6~7㎜である。開花時期は、7~9月である。
一枚目(右上)は、緑色の花弁が4枚中手前と右側の2枚が確認できるが、
二枚目(左上)は、花弁が落ちた状態である。
また、三枚目(左)は、花盤の色がピンク色に変わった状態である。
ヤブガラシ属は、アフリカ、マダガスカル、インド、アジア、東南アジア、
オーストラリア、太平洋諸国、ニューカレドニアに約45種が分布する。