チューリップ・ツリー、ハンテンボク(半纏木)
モクレン
リリオデンドロン(ユリノキ)
Liriodendron tulipifera
リリオデンドロン・ツリピフェラ
Tulip tree , Tulip poplar ,
Yellow poplar , Whitewood
アメリカ合衆国(マサチューセッツ~
フロリダ、ミシシッピ州)に分布
落葉高木
一・三枚目(右上・左)は、 Junko
さんが、「ユリノキ」のタイトルで、次のコメントをつけて、
私に送ってくれたものである。
『 日本ではジジ・ババが二人だけで公園でお弁当を食べ
ているシーンはあまり見かけませんけどNZではよく出会い
ます。それを真似して先日、自転車の前篭に残り物を
いれて20分ほど走り公園の木蔭で、噴水で遊ぶ子供たち
を見ながらランチ。その時、木蔭になってくれた木を見上
げると 花が沢山咲いていました。ユリノキ(チューリップの
木・半纏木)というのだそうです。ご存知でしたか?
ユリノキという名前は聞いた事ありましたがこんなきれいな
花が咲くとは・・・ 』
ユリノキは、アメリカ合衆国のマサチューセッツからフロリダ、
ミシシッピ州にかけて分布する落葉高木である。
成長は早く、高さ40(60)m、胸高直径3mにもなる。
樹冠は広がるかまたは円錐状である。
樹皮は茶色である。葉は長さ4~10㎝で両側縁の切れ込みは浅く、
秋の黄葉が美しい。
萼片は緑白色である。花は長さ4~5㎝である。
花弁は緑黄色で、内側の基部に橙色部がありそこから密を出す。
雄しべの花糸は長さ1㎝あり、シナユリノキのほぼ2倍長い。
開花時期は、5~6月である。
集合果は長さ6~8㎝で、翼果は鋭頭である。
日本には明治初年に渡来したといわれ、現在、
街路樹や公園木として多用される。
ヨーロッパへは17世紀に導入されたといわれ、
アメリカから渡来した観賞木でもっともはやいもののひとつとされている。
材は軽軟、緻密で、自生地では各種加工財、船造りに用いられる。
ユリノキ属は、中国と北アメリカに2種が分布する落葉高木である。
冬芽は、ろう物質におおわれた2個の合生した托葉におおわれる。
新梢の葉の基部に2個の小さな托葉がよく目立つが、後に脱落し、
枝を取り巻く托葉痕を残す。
葉は有柄で互生し、葉身は大きく4~6裂し、
先端は切形で縁には鋸歯はない。
花は頂生で単生し、上向きに咲く。萼片は3個あり、開出する。
花冠は鐘形で6枚の花弁からなる。雄しべは多数である。
葯は細長く外向し、縦裂開する。
雌しべは多数が紡錘状に集まる。
果実は狭い翼をもった痩果状で1個の種子を入れ、
多数が集まって細長い球果状を呈する。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]